広島 新助っ人・ピレラ “盗み聞き”で日本流練習を日本語で吸収

2020年02月26日 16時30分

鈴木誠と肩を組むピレラ(中)

 広島のホセ・ピレラ外野手(30=前フィリーズ)が独特な手法で日本への適応を図っている。三塁のポジションを任されているベネズエラ出身の新助っ人は「これが自分のスタイルなんだ」と沖縄キャンプでも日本人選手とまったく同じメニューをこなし、株を上げている。

 なかでも周囲を驚かせているのが“盗み聞き”だ。2人一組で行うティー打撃ではコーチが片方の選手にマンツーマン指導を行うこともある。そんなとき、ピレラはジリジリと他の選手が受けている“指導現場”ににじり寄り、聞き耳を立てながらうなずいているのだ。日本人選手とともに新助っ人が直立不動でコーチの声に耳を傾ける光景は異様だが、これはピレラなりの作戦だ。

「郷に入っては郷に従えという言葉があるが、順応していくために僕も入って聞いている。今、野手で日本語を話せないのは自分だけなのでどんどん接したいんだ」。日本流の練習方法と日本語を少しでも吸収するために自ら考案した方法だという。そんな熱心な姿に「変なプライドもなく本当にナイスガイ。あれだけ前向きなら適応は早いはず」(球団関係者)とチーム内からの期待も高まるばかりだ。

 24日の練習でも居残り特守を行い、スローイングをみっちり特訓。「来日するまで外野手として雇われたと思っていたんだ。でも、内野をやってくれと言われたら練習しないといけない」と汗を拭った。安打の喜びを体で表現する「ピレラダンス」でベンチを盛り上げるなどキャラの良さもナインから大うけのピレラ。新赤ヘル打線の中軸を担う存在となれるか。