ソフトバンク・城島アドバイザー 聖地・甲子園降臨へ

2020年02月25日 16時30分

フロント業務にも本格的に取り組む城島氏。左は工藤監督

 この春、聖地にあの男が戻ってくるかもしれない。ソフトバンク・城島健司球団会長付特別アドバイザー(43)が、来月から本格化させるフロント業務の一環で、3月19日開幕の「第92回選抜高校野球大会」(甲子園)を視察する可能性があることが明らかになった。現在、釣りを本業(本人公言)としながらも、阪神引退以来8年ぶりに球界復帰した鷹のレジェンドは眠っていた野球への情熱が日に日に復活。鋭い観察眼を生かした金の卵発掘に意欲を示しているという――。

 今春の宮崎キャンプから「球団会長付特別アドバイザー」の任務を本格始動させた城島氏。第2クールまでの参加ながら、早朝から打撃投手を務め、練習中はファームを含めた選手個々の特徴把握に努めた。さらに毎晩、自ら主力選手に声をかけ会食。悩みや課題へのアプローチについて貴重な助言を送った。明確な境界線のない「特別職」ゆえの縦横無尽の動きは、3月以降さらに加速する。

 今後は「現場よりもフロント業務全般を把握してもらう動きが増えることになる」(球団幹部)。複数の球団関係者によれば、来月から城島氏は「フロントマン」としての活動に重きを置くという。日本人捕手初のメジャーリーガーとして海を渡った経験と、米国時代に築いたワールドワイドな人脈は財産。その強みを生かし、あくまで本業の釣り優先ながら「日程調整がつけばメジャー視察を検討しているし、先の話でいえばメジャーのウインターミーティングへの派遣も想定される。獲得候補の外国人選手の最終チェックに同行してもらうような動きも考えられる」(フロント幹部)と具体的な活動案が挙がっている。

 強みでいえば、捕手業を極める中で磨いた鋭い観察眼と洞察力もその一つ。宮崎キャンプでも話題となった選手の素質や課題を見抜く目は確かだ。城島氏自身もスカウティングに強い興味があるといい、その意欲を形にする活動がセンバツ視察だ。編成幹部の一人は「選抜大会にウチのスカウト陣と一緒に行ってもらうという話はある。ジョー本人も結構興味があるみたいだしね。甲子園のバックネット裏にジョーが陣取るとなると少しザワつくかもしれないが、こればかりは仕方ない」と、阪神時代の2012年以来となる「聖地・甲子園降臨」の現実味が高いことを示唆した。

 ホークス復帰とともに、眠っていた野球への情熱を取り戻し始めた城島氏。金の卵発掘への意欲を周囲に表明しているのも、その証拠といえる。球団復帰に際して、編成面の貢献について「そりゃあ、僕もいろいろ考えてますよ~」と意味深な笑みを浮かべたこともあった。

 あくまで軸足は本業に置かれているため、球団リクエストのフロント業務参加は釣り番組のロケなどとかぶらないことが前提条件となるが、今後「野球人・城島」の動きが活発化していくことは間違いない。センバツ視察が実現すれば、ジョーの「眼力」が存分に発揮されそうだ。