巨人・元木ヘッドの逆襲withウグイス嬢 爆笑盛り上げ術

2020年02月22日 16時30分

小林(左)に声をかける元木ヘッド

 転んでもタダでは起きない。佳境を迎えた巨人キャンプで元木大介ヘッドコーチ(48)が逆襲を仕掛けている。今キャンプ最大の目玉は指導者となった阿部二軍監督。鬼ノックなどで活気に満ちあふれた一方で、実は球団OBから「今年の一軍はおとなしい」と物足りなさも指摘されていた。しかし、昨春のキャンプMVP男が黙っているはずもなく、ウグイス嬢を巻き込んだ“新戦術”を発動中だ。

 沖縄キャンプ最終クール初日の21日は、22日からオープン戦が3日間続くことや蓄積疲労を考慮し、正午過ぎに全体練習を終了した。原監督は「バッティングデーということでね。キャッチボールもやった人もいれば、やらない人もいるだろうし。そこは自分たちに任せると」と説明し、球場を後にした。

 25日にはキャンプを打ち上げるが、昨春のキャンプと異なる点もあった。宮崎キャンプ中には球団OBから「昨年よりも今年の一軍はおとなしい。静かだもんね。要因? やっぱり大介がヘッドになったからでしょ」と現場にとっては屈辱的な“活気不足”も指摘された。

 元木ヘッドは昨季、内野守備兼打撃コーチとして、スタンドを沸かせるヤジも織り交ぜながら選手たちを鼓舞。岡本らを鬼ノックで泥まみれにし、連日最後まで声が途絶えることはなかった。最終的には原監督から「キャンプMVP」に選ばれたほどだった。ただ、今年はヘッドコーチに抜てきされたことで“元木ノック”の回数は激減。チーム全体を見渡す立場となり、ブルペンに足を運ぶことも少なくなく、ノッカー役は基本的に古城内野守備走塁コーチらが担当している。

 多忙な日々を送る元木ヘッドだが、ノックをできなくても新手の手法で盛り上げに貢献している。この日は打撃練習中に放送室のウグイス嬢に何やら吹き込んでニヤリ。その直後、球場全体に「ゴルフのスコアが99。(プロ通算本塁打が)37本なので99本を目指して頑張ってほしいです」と炭谷を紹介したのだ。これには練習中のベテラン捕手も笑いをこらえきれず、続けざまに「野球では言い訳しませんが、ゴルフでは言い訳ばかりの亀井選手です」とのアナウンス…。妙なマニアック情報にG党もナインもドッと沸いたのは言うまでもない。

 別の日にはこんなこともあった。ランチ後の練習再開時「大城選手、早く出てきてください。元木ヘッドがお待ちです」とウグイス嬢が“呼び出し”。まるで職員室に生徒が呼び出される校内放送さながらで、大城がロッカーから大急ぎでグラウンドに飛び出してくるとスタンドから笑いが起きた。

 使えるものは何でも使う。ノックはできずとも「キャンプに活気があるのは当たり前」とする元木ヘッドは職員をも巻き込んだ盛り上げ術で、一服の清涼剤を与えている。