若虎よ「バンミカセ!」 迫力が感じられなかった打撃練習

2020年02月21日 16時30分

大下氏(右)と話す矢野監督(左)

【大下剛史 キャンプ点検】阪神が昨年より2つ上の順位を目指す上で不可欠なのが打線の強化だ。その一環としてオフにはメジャー通算92本塁打を誇る4番候補・ボーアと昨年の韓国プロ野球打点王・サンズを獲得した。20日の楽天との練習試合では14安打9得点と打線が機能したが、試合前の打撃練習を見ていて気になる点が一つあった。全体的にスイングや打球音から迫力が感じられなかったことだ。

 伝統的にキャンプで徹底してバットを振り込む広島と、小笠原ヘッド兼打撃コーチの加入で練習量の増えた日本ハムを見た後だったから余計にそう思ったのかもしれない。ただ、キャンプ地を巡っている他のプロ野球OBからも同様の意見は聞こえてくる。

 阪神では金本前監督の時代から若返りを課題に掲げてきた。しかし、指揮官が矢野監督に代わった昨年もふたを開けてみたら42歳の福留と38歳の糸井の両ベテラン頼みになった。2人にはいつまでも元気にプレーしてもらいたいと願う半面、それではチームとしてどうなのかとも思ってしまう。

 昨年の538得点は両リーグワースト。それでも3位に滑り込めたのは両リーグトップのチーム防御率を誇った投手陣のおかげ。今年も貧打に悩まされるようなら、またもや投手に大きな負担をかけることになる。

 阪神がキャンプを行っている宜野座球場の右翼後方には花文字で「虎よバンミカセ!」と書かれていた。「バンミカセ」とは沖縄の方言で「打ち破れ」という意味だそうだ。練習試合の結果に一喜一憂することなく、目指す頂へと突き進んでもらいたい。