巨人のメジャー化が加速 菅野はライブBPに登板

2020年02月20日 16時30分

モタに一発を浴びたものの、手応えを感じた菅野は拳を握った

 巨人の“メジャー化”が加速中だ。沖縄2次キャンプ第1クール最終日の19日にエース・菅野智之投手(30)が初めて打者相手の投球を披露したが、従来のフリー打撃登板ではなくMLBではおなじみの「ライブBP」メニューだった。昨年もあらゆるジャンルでメジャー流を取り入れてきた原監督。第3次政権2年目の今季も貪欲だ。

 若林、モタを相手に計30球。モタに一発を浴びたものの、菅野は段階を踏んでいる手応えを実感した様子だった。特に投球フォームを変えたことで新たな軌道を描くカーブは十分通用する確信を得た。ただ目指しているのははるかに上だ。「まだまだな部分ばかりですし、満足はしていない。もっともっと良くなることを信じて、一歩一歩ですね」と前を見据えた。

 もっとも周囲の評価は高い。宮本投手チーフコーチは「すべての球が生きてたね。血が通っているというか」と感服。オープン戦初登板予定の、23日の楽天戦に向け順調な調整となっている。

 そんな中で今回のフリー打撃登板ではある変化が…。これまでは球種を告げて打者に投じていたが、この日は捕手とサインを交わし実戦形式で投じるメジャーで「ライブBP」と呼ばれる方式。実際、この日の練習メニュー表にも「ライブBP」と記入されていた。

 菅野の希望ではなく、首脳陣の方針で導入したメニューだという。巨人の“メジャー色”は年々、色濃くなっている。東京ドームの塁ベースをMLB仕様に交換し、マウンドもメジャーばりの硬さに変更。夫人の出産に立ち会えるようにシーズン中でも選手が練習等に参加しなくてもOKになったのもメジャー流のアレンジだ。

 これもチームの“グローバル・スタンダード化”を図りたい原監督の思惑がある。それが投手の練習メニューにまで及んだ格好だ。ちなみにフリー打撃から、選手を守備位置に就かせた状態で投げる「シート打撃」を経て実戦に入るのが日本での流れだが、メジャーではライブBPから、3アウトを奪ったらベンチに下がり、インターバルを置いてまたマウンドへ向かうという試合形式を取り入れた「シミュレーション・ゲーム(シム・ゲーム)」と段階を踏み、実戦へと向かうのが通例だ。

 果たして、巨人も最終的にはここまで向かうつもりなのか――。宮本コーチに聞くと「(可能性は)ありますね」と即答し、こう続けた。「(首脳陣の総意として)新しいことをやっていこうというのはある。新しいものをどんどん取り入れる。ビジネスもそう。イノベーションというね、やらないと結果は出ないから」

 第1クール最終日を終えた原監督は「体の方もかなり(疲労の)ピークがきていると思うんで、ケアを怠らずにですね。しっかりと(心身を)研いでいくということでしょうね」と締めくくった。21日からの最終クール、そしてオープン戦と消化していくなかで、またどんなメジャー流を取り入れていくのか。