小笠原ヘッドの日本ハム復帰は最大のカンフル剤

2020年02月20日 16時30分

大下氏を笑顔で迎えた小笠原ヘッド(右)

【大下剛史 キャンプ点検】リニューアルされ、タピックスタジアム名護の愛称を冠した日本ハムのキャンプ地には、どこかピリッとしたムードが漂っていた。立ち寄ったのは広島との練習試合が行われた19日。試合前に各打者の打撃練習をチェックしたり、ときにノックを打っている新任の小笠原道大ヘッド兼打撃コーチ(46)の姿を見て、なるほどなと思った。

 現役時代は日本ハムから始まって巨人、中日でプレーし、2度の首位打者に、本塁打王と打点王を各1回。日本ハム最終年の2006年と巨人1年目の07年には両リーグにまたがって2年連続MVPに輝いた。日本ハムで一緒にプレーした経験のある選手はほとんどいないが、タイトルや積み重ねた安打数だけでなく、豊富な練習量をはじめとした数々の逸話は先輩たちを通じて耳にしているはず。例年以上に過酷な練習を課せられても選手がついてくるのは“ガッツの教え”に説得力があるからだろう。

 栗山監督は今年で就任9年目を迎えた。どんなに優秀な指揮官でも長期政権になるとマンネリ化してしまうもの。このタイミングでの小笠原ヘッドのファイターズ復帰はこれ以上ないカンフル剤と言っていい。チームの中核を担う中田が例年以上に心身とも引き締まって見えたのは、気のせいでもないと思う。

 現役時代の実績と中日での4年にわたる二軍監督経験を加味すれば、小笠原ヘッドは次期監督の有力候補とも言える。それでも「すべて任せる」と全幅の信頼を寄せる栗山監督の度量も大したものだ。

 最後にリーグ制覇した16年から3年連続でV逸の屈辱を味わった。ファイターズOBの一人として、ガッツの復帰を弾みにチームが再浮上することを楽しみにしている。