西武のオールラウンダー、外崎修汰内野手(27)が新加入した「メジャーの外崎」に太鼓判を押している。

 侍ジャパンの視察があった先日9日、稲葉監督は外崎について「内野も外野も複数ポジションを守れる彼に代わる選手はいない。非常に貴重な存在だと改めて思う」とコメント。高いレベルで複数ポジションを守れるジョーカーに早くも東京五輪への“招集”を示唆した。

 そんな外崎が今、気になっている存在がチームに新加入した「メジャーの外崎」ことコーリー・スパンジェンバーグ外野手(28=前ブルワーズ)だ。

 外崎同様、スパンジェンバーグは「去年は投手、捕手以外の全てを守っている。セールスポイントはいろいろなポジションを守れることとミート力。ただ自分では足の速さが一番のストロングポイントだと思っている」と語り、キャンプでは走攻守にわたってその片鱗を見せている。

 外崎も「めっちゃうまいですね。守備もうまいですし、野球センスが高い。外国人って技術よりもパワーや肩の強さが勝ってしまうイメージなんだけど、どこか日本人っぽい。打撃練習でもしっかりとらえているし、守備もパワーに頼らないセンスがある。足も速いし走塁の感覚も持っている」と“第2の外崎”に期待を寄せている。

 外崎は複数ポジションを守る上での心構えについて「ポジションごとに意識するものがある。レフトなら右打者の打球はドライブ回転してくるし、ライトなら逆回転の打球が多くなってくる。サードなら一歩目の判断が重要になってくるし、セカンドなら(打者と距離があるので)余裕がある。まずはバウンドを合わせることを考える」と語り、スパンジェンバーグのユーティリティー性に関しても「普通にうまいっすね」とその守備センスを認めている。

 その上で「スパンジーはボクの“分身”。ファンの期待以上だと思いますよ」と周囲の期待値に早くもお墨付きを与えている。