オリックス・AJ バットの芯でとらえるのはさすが

2020年02月19日 16時30分

ファンもジョーンズの一挙手一投足に注目

【伊原春樹・新鬼の手帳】超大物メジャーリーガーの肩書はダテじゃない。オリックスの新助っ人アダム・ジョーンズ外野手(34=前ダイヤモンドバックス)の初実戦をチェックし、素直にそう思った。宮崎・清武SOKKENスタジアムで18日、紅白戦に紅組「4番・DH」として先発出場。2打数無安打だったが、その打席はいずれも「さすが」とうならされる内容だった。

 まずは先頭で迎えた2回無死。カウント0―1から荒西の投じた140キロの速球を強振すると強烈な打球が遊撃手の安達を襲い、レフトに抜けた。記録は遊失。2打席目は4回無死一、三塁の場面だ。カウント3―1から左腕・山崎福の111キロカーブにバットを巧みに合わせ、ライナー性の打球を放ったものの二直。ここで途中交代となって安打は生まれなかったとはいえ、両打席ともボールをバットの芯に近いところでとらえていた。

 タイミングの取り方もいい。彼のようなメジャーの一流打者は体が前に突っ込まず、きちんとステイバックして打つ。ブレがなく抜群の選球眼も持ち合わせているから、バファローズの打撃陣にとってお手本のような存在になるだろう。

 西村監督も「アジャストしています。今年はやってくれるはず」と太鼓判を押す。今の段階でジョーンズを「4番・右翼」で起用する方向性を固めているという。昨季4番を務めていた吉田正を3番もしくは2番に据え、大物加入の相乗効果によって攻撃力の大幅アップをもくろんでいる。

 そのジョーンズについて指揮官は「メジャーリーガーということをハナにもかけないですし、しっかり真面目にやってくれています」ともうれしそうに話していた。聞けば、宮崎キャンプ中は何と自らトンボを手にしてグラウンド整備まで行うこともあるそうだ。

 ビッグネームでありながら謙虚な姿勢を貫く「AJ」は類いまれな優良助っ人となるかもしれない。

(本紙専属評論家)