2020版・梅野が阪神をVに導く 「打てる捕手」健在をアピール

2020年02月19日 16時30分

紅白戦で梅野が一発

 地面を耕し種をまき、芽が出て育てて花が咲く。地道な努力、一歩一歩の成長の積み重ねを、優勝という結果につなげられるか。ここ3年で圧倒的な正捕手に成長。阪神・梅野隆太郎捕手(28)が、15年ぶりのリーグ優勝への熱い思いを語った。

「なりたい自分になりたくても、できなかった2年目、3年目のころの自分がいたからこそ、今はつかんだものをもう離さないという意識でやっている」

 自身がそう話すように、阪神の正捕手を梅野がつかんだことは周囲も認める事実。実力、勢い、勝利への思いがより強い今だからこそ、意識するのは優勝の2文字だ。

「今はレギュラーを取りたいという次元から2個、3個上のレベルに来られた。自分のことに必死なだけではなく、チームが優勝するんだという思いが一番強い」と話す表情に迷いはない。

 過去の歴史を振り返っても、絶対的な捕手の存在は強いチームに不可欠。ただ、育てるのに最も苦労を要するポジションでもある。2010年に現監督の矢野が引退して以降、「ポスト矢野」の課題が叫ばれ続けた。だが、その場所にはもう梅野がいる。

 18日に宜野座で行われた紅白戦では、好調な打棒も披露した。3回に白組2番手・飯田の直球を左越えソロ。自身の20年、実戦初アーチで「打てる捕手」健在を示した。

「何でもそうですけど、追いかけると逃げる。優勝、優勝と誰も分からない未来を追い求めるより、目の前の一試合、一試合を優勝につなげていく。慌てない」。一朝一夕ではない。正捕手の立場と同様、着実にリーグVをつかんでみせるつもりだ。