楽天・涌井 松坂との「先輩後輩対決」を狙う

2020年02月17日 16時30分

楽天での初登板となった涌井

 ロッテから移籍した楽天の涌井秀章投手(33)が順調な調整を送っている。新天地での初実戦登板となった16日の阪神との練習試合(宜野座)では1回を1安打無失点。大きなモチベーションとなっているのは古巣西武に復帰した松坂大輔投手(39)の存在だという。

初登板を終えた涌井は「この時期に試合に投げることは今まであまりなかった。まずは投げられたのが収穫」と話すと、143キロを記録した球速に「せっかく試合に出るなら、それぐらいは出ればいいなと思っていた」と満足した様子。そんな涌井がひそかに燃えているのが、松坂との「先輩後輩対決」だ。

 横浜高の先輩・松坂とは今季、3年ぶりに同一リーグでプレーすることになり、直接対決の可能性が高まった。

「松坂さんが中日にいる時(2018~19年)もチャンスは何度かあった。でも結局できなかったですからね」と言う涌井によれば、18年に対決する予定があったが、直前でローテーションが合わず幻に。この悔しさが今も心に残っているという。

「松坂さんが中日1年目の時に僕が交流戦で中日戦に投げる可能性があったんです。それで、松坂さんが『名古屋(中日戦)で投げるんだったら、無理してでもお前の登板に合わせて調整していく』と言ってくれていた。そこで投げ合えると思ったんですけど、結局僕がその後の阪神戦に回ることになって。それ以来ですかね、(投げ合える)チャンスは。やっぱり同じ試合で投げてみたいですよ。松坂さん…ですからね」

 涌井にとって松坂は他のどの投手以上に特別な存在といえる。憧れの先輩の背中を追って入学した横浜高では「松坂2世」と呼ばれた。プロ入り後の西武でも松坂の米移籍に伴い背番号を「16」から「18」に変更。大先輩のエースナンバーを引き継ぎ球界屈指の投手へと成長した。その後も公私にわたって松坂と親交を深めているが、プロ入り後の直接対決だけは実現できていない。

「オープン戦とかではなく、やっぱり公式戦で(対決)したい。今年は同じリーグで向こうも(自分のローテに)合わせてくる可能性もあるでしょうし。あとは巡り合わせでしょうね。もちろん、対戦するためには僕自身もこのチームで開幕ローテーションに入らないといけない。松坂さんに刺激? そりゃ受けますよ。テレビとかでキャンプのブルペン投球とかも見てますから」

 自身3球団目の新天地では精力的にブルペン入りをこなすなど調整は順調そのもの。あとは天命を待つばかりだ。
「松坂さんと対戦したらどうなるんだろ。想像がつかない。それが本音です」と涌井。

 高ぶる気持ちを抑えながら「その日」を待ち焦がれている。