ソフトバンク・平石コーチが本紙評論家・得津氏に語った「衝撃の転身の本音」

2020年02月15日 16時30分

得津氏(右)と握手を交わす平石コーチ

 衝撃の転身は常勝軍団に何をもたらすのか。ソフトバンク・平石洋介一軍打撃兼野手総合コーチ(39)を、PL学園の先輩で本紙評論家の得津高宏氏が直撃した。昨年まで楽天監督を務めた男のコーチ招聘は、今オフ注目の球界人事だった。仙台の地を離れ、福岡にやってきた野球人の覚悟とは――。

 得津 昨年、楽天をAクラスに導いたにもかかわらず退任。すぐにソフトバンクのコーチになった。驚いたけど、これを聞いたときに僕は君が常勝軍団で勉強して、野球人として将来さらに上に上っていくんだろうなと思った。

 平石 そうですね。ただ今の時点で、口が裂けても勉強しに来たとは言えない。今、何をしないといけないかというと、ホークスのために全力でサポートすることですから。でも、終わってゆくゆく自分の人生を振り返った時に、ホークスに行ったことで成長できたとか、引き出しが増えたなと思えればいいなとは思っています。

 得津 僕は将来きっとそうなると思うよ。

 平石 ホークスは一番興味のある球団でした。過去をたどればなかなか勝てないことが続いて、そこからずっとAクラスに入って優勝争いし、何回もリーグ優勝、日本一になってというね。これだけ安定して成績を残しているチームですから。ただ正直、まさかあのタイミングでホークスから声がかかるとは思っていなかったです。

 得津 熱狂的な仙台のファンがよく君を離してくれたな(笑い)。

 平石 ファンがそう思ってくれているならありがたいです。僕は15年間、楽天にいて感謝しています。それがないと今の自分はありませんから。

 得津 PLから大学、社会人を経てのプロ入り。プロではここまで選手、指導者と一度もユニホームを脱がずにきた。PLの主将を務めたこともそうだが、これは君の生き方や人間性あってこそだ。

 平石 年上の方でも、年下の人間でも思いっきりぶつかろうとしています。だから、生意気に思われることがいっぱいあると思います。やっぱり「人」なんでね。意見すべきところはしないといけない。当然、監督の考えを理解した上で。ただ、聞かれたことに対して遠慮して言わないというのはダメ。そこは本音で話しますよ。選手に対しても同じ。そういう付き合いをしていかないと。うわべだけじゃ、いい関係は築けない。一方通行でもいけない。だからといって甘やかすわけじゃない。僕は短気な人間ですから、怒るところはとことん怒りますよ。

 得津 そういうところが君らしいよ。

 平石 僕は常に辞める覚悟もありますし、しがみつこうなんて一回も思ったことはない。自分の評価よりも、今いるチームのために頑張るとか、選手のためにとか、監督を男にするとか、その思いだけです。「日々勉強」でやっていきます。