阪神が早くも来年の新外国人獲得準備に着手するワケ

2020年02月13日 16時30分

スアレス(左)と話すウィリアムズ氏

 V奪回を期す阪神が、早くも“来季”の新外国人獲得準備に取りかかる。現在、来日中のジェフ・ウィリアムズ駐米スカウト(47)に加え、第3クールにはもう一人の駐米スカウトのアンディ・シーツ氏(48)も来日し、キャンプ地の宜野座入りする予定。あいさつだけにとどまらず、来季以降の新外国人獲得を目的としたリストアップも行われるという。

 今季は昨年から在籍のマルテやガルシアに加え、新たにソフトバンクから獲得したスアレスやメジャー通算92発の4番候補のジャスティン・ボーア内野手(31=前エンゼルス)ら、助っ人は球団史上最多の8人態勢。まだ選手たちの「当たり外れ」も定まらない中“その先”を思案しなければならないわけを三宅徹国際スカウト部長はこう話す。

「これはもう最近の日本に来る外国人選手の流れ。去年で言えば、1年で退団したピアース・ジョンソンがいい例。日本に来る前は、メジャー契約までもらえなかったけど、一度日本で通用することを証明して米国に戻る、メジャーでいい契約をもらうというね。メジャー球団とのマネーゲームには、うちだって付き合いきれない。こっちで活躍して本人が『帰りたい』と言ってきても、チームとして困ることのないように、我々としてはもう『来年の準備』となるわけだよ」

 今年の新顔で例にすれば、ジョー・ガンケル投手(28=マーリンズ3A)はメジャー最低年俸額相当の推定5500万円。仮に今季活躍し、再契約となれば必然的にそのレートは高騰する。万が一の流出に備えての危機管理でもあるのだ。

 歴史的な伝統もある。「うちが優勝するときは、必ず外国人が大活躍をする」(三宅氏)。1985年のバースや、2003年のアリアス、05年のシーツ。近年のVには必ず助っ人の貢献がある。球団創設85周年の今季のVはもちろん、その先も常勝軍団であるために、虎の海外戦略は、すでに21年シーズンへと向いている。