ロッテ・佐々木朗希の現在の怪獣レベル ダル&大谷「プロ1年目キャンプ」と比較

2020年02月13日 16時30分

前田氏(左)とがっちり握手する佐々木朗

 ロッテのドラフト1位ルーキー・佐々木朗希投手(18=大船渡)が、石垣島でのキャンプを13日に打ち上げた。「令和の怪物」を初めて目の当たりにした現場の首脳陣はどんな印象を持ったのか。そしてあの大物メジャーリーガー2人との比較は…。本紙評論家の前田幸長氏が直撃した。

 率直に楽しみな逸材だと感じた。沖縄・石垣島キャンプで汗を流す黄金ルーキーと対面し、握手を交わした。22年前に同じロッテからドラフト1位指名されて入団した自分としても、無限の可能性を秘める背番号17にはおのずと期待に胸が膨らんだ。

 吉井投手コーチに聞いてみると「いいね。ここまでは順調に来ているよ。楽しみしかない。キャッチボールでも無駄がひとつもない。18歳でそういう投げ方をする選手はそういないから。体が本当に出来上がったら、どうなるんやろうなあというのもあるね」と、全くの同意見だった。

 日米で一流投手として活躍し、コーチとしても実績十分な人をここまでうならせる18歳ルーキーは記憶にない。ちなみに日本ハムの一軍投手コーチとして、吉井さんはダルビッシュと大谷の大物投手2人を日本ラストイヤーまで実際に間近で見ていた。やや早計な質問であることを承知の上で、今や日本を代表するメジャーリーガーとなった両投手と佐々木のポテンシャルを見比べ「何か感じるものはありますか」と純粋に聞いてみた。

「ダルビッシュ、大谷、佐々木の同じ時期、18歳のころを見ていると…。今現状の段階だと佐々木だね」

 その言葉には大げさな要素などひとつもない。佐々木朗が“完成形”になれば、とんでもないモンスターになることは井口監督も分かっている。だからこそ指揮官は私に「大体(今年の)夏ぐらいに一軍で何試合か投げてくれればと思っています。まあ、でも早く(一軍デビューを)見たいですよね」と自らの興奮も包み隠さず、黄金ルーキーに描く青写真を明かしてくれたのだろう。しかし「もちろんすべて順調に本当に体が出来上がれば」という注釈をつけ、現状の課題を口にすることも忘れなかった。

「バランスはすごくいいんですけど、いろいろなところで、まだ芯の強さというのはない。それがきちっとできたら、すごいでしょう。まだ18歳ですからね」

 吉井コーチによれば、佐々木朗の今後は2月13日の初ブルペンを経てから「打者に投げるのは順調にいって、大体3月終わりかな」。日本球界を凌駕するべく18歳の未完成モンスターが着実に成長へのステップを踏んでいる。(本紙評論家)

【いつまで続く?一軍帯同】佐々木朗の一軍帯同はいつまで? 黄金ルーキーの“今後”について、チーム内から様々な声が上がっている。

 ここまではサブグラウンドの平地で立った捕手に強い球を投げるなどの調整で、吉井投手コーチは「投げるたびに良くなる感じ。『調子いいな』と言うと、返事は『そうですか?』という感じですが、明らかに良くなっている」と満足げ。ブルペンでの本格的な投球はまだ先だが「ブルペンの傾斜を使ってのドリルは13日にやる」という。順調に段階を踏んでいるのは確かだろう。

 そんな中、チーム内でも心配されているのが、一軍の沖縄本島遠征への佐々木朗の帯同だ。チーム関係者は「これまで通り、走ったりキャッチボールをしたりは問題ないでしょうけど、本格的なブルペン投球となるとそうはいかない。一軍はあくまで開幕を目指して調整する場。雨で試合が流れた日などはどうしても相手チームや一軍が優先されるので、十分な練習ができない可能性もある」と指摘する。別の関係者も「練習環境の整った石垣島の方がいいと言われたら、その通り」と意見は同様だ。

 これまで佐々木朗に関しては吉井コーチが責任を持って接してきた。その目の届くところに置いておくのは自然な流れだが、沖縄本島で行われる練習試合(6試合)はすべてビジターとなるため、練習が制限されてしまう。本格的な投球練習はもう少し先になりそうだ。