楽天の“野村チルドレン”たちも突然の恩師の訃報を嘆いた。現役時代に野村ヤクルトでプレー経験があり、今季からタクトを振る三木肇監督(42)は「僕の中ではかけがえのない存在でしたし、自分の人生にいろいろな影響を与えてくれた方」と言い、昨年12月に監督就任の報告のため東京都内の自宅を訪れた際に「自分らしく頑張れ」とエールを送られたと明かした。

 1992年にドラフト1位でヤクルトに入団した伊藤智仁投手チーフコーチ(49)も「非常にショックです。監督にドラフトでクジを引いてもらいましたし、今までユニホームを着続けていられるのも野村監督のおかげ。プロ野球のイロハを教えていただいたので本当に残念です」と恩師の死を悼んだ。

 また、野村楽天で4年間プレーし、2009年に首位打者のタイトルを獲得した鉄平打撃コーチ(37)も「野球選手としての僕は野村さんがいなければなかった。調子が悪い時も使ってくれたのが野村さん。感謝してもしきれない」と恩師への思いを語った。

 楽天は沖縄・金武町で始まった2次キャンプ初日の11日に首脳陣、選手を含めた関係者一同が午後1時過ぎからグラウンドに整列。久米島の二軍選手と同時に黙とうをささげ、半旗とともにチームの礎を築いた名将の死を哀悼した。