【ノムさん追悼】政治家になったボクをバカに…激辛エールに江本氏が感じた本音

2020年02月12日 16時30分

2018年3月31日、始球式を行った江本氏(上)と野村さん

 野村克也さんが亡くなったことを受け、来月10日に野村さんとの共著を出版する野球評論家の江本孟紀氏(72)が、本紙に故人とのマル秘エピソードを明かした。

 江本氏は高知商業、法政大学を経て熊谷組に入社。1971年にドラフト外で東映に入団した後、南海ホークス(現ソフトバンク)、阪神タイガースでエースとして活躍した。南海時代、プレーイングマネジャーだった野村さんに見いだされた江本氏。訃報は沖縄のキャンプ地で知った。

「奥様が亡くなってから、ちょっと元気がないのかなと思っていた。ここ数年は車イスでしたし…。でも、最後にお会いした昨年12月に『ワシは100歳までは大丈夫や!』とお元気そうに話して安心していました。急だったので驚きました。今は寂しいです」

 来月、徳間書店から出版される野村さんとの対談本はどんな内容なのか。

「野村さんが経験した日本プロ野球の歴史をまとめました。巨人の長嶋さんや王さんと試合で対決した時は、ああだったとかこうだったと懐かしそうに話していた。驚いたのは、80歳を過ぎても記憶が鮮明なことでした。『エモよ、長嶋は外角が弱いので、攻めようと思ったら、ピッチャーがミスしてやな』と、野球の話なら何時間も続けられた。面白い対談集になると思っていたし、原稿チェックも済ませていた。本の発売を楽しみにしてたはずです」

 江本氏は11年間のプロ野球生活にピリオドを打つと、野球評論家として活躍。92年、参院選で、アントニオ猪木氏(76)の「スポーツ平和党」から出馬し当選。参議院2期目の途中で大阪府知事選に立候補したが、落選。野球界に復帰した。

 江本氏は「野村さんは政治家になった僕を『エモ、お前、ホンマよくやっているな』とバカにしていましたよ(笑い)。政治家として悪戦苦闘をしていた僕をよく見て、“早くプロ野球界に戻って来い”と言いたかったのかもしれない」と明かした。