阪神・西勇 けん制技術の極意を大開放

2020年02月10日 16時30分

ブルペン入りした西勇

 開幕投手候補の阪神・西勇輝投手(29)に、けん制上達の指南役としての期待が高まっている。

 西勇といえば球界屈指のけん制の名手。オリックス時代からそのレベルは高い。クイックタイムは驚異の0・96秒を叩き出したこともある。金村投手コーチも「センスのかたまり。投手は全員同じ投げ方ではないがヒントになる」と話す。キャンプ中にもけん制練習のメニューを取り入れており、他の投手陣からもその技術を吸収したいとの声が上がっている。

 小野泰己投手(25)は「ターンの速さだったりタイミングが大事だと思うので」と言えば、クイックの速さに定評のある岩貞祐太投手(28)も「右と左では要領は違うけど」とした上で「ランナーをくぎ付けにしながら打者の集中を妨げる投球術を学びたい」と左腕目線から吸収すべき点を語った。

 けん制に対して西勇本人は「しつこくすることが大事。ここで言うしつこくとは一人のランナーに何度も投げるということじゃない。それだと守備陣のリズムを狂わせる。ランナーが出れば必ずけん制を投げるということ」とその極意を示した。そして他の選手から助言を求められれば「ズバリ聞かれたらズバリ答える。隠すことじゃない」とウエルカムの姿勢だ。

 阪神といえば梅野隆太郎捕手(28)の強肩が他球団の脅威となっているが、そもそも相手の盗塁企図数を抑えるのは投手と捕手の共同作業といえる。けん制技術の向上は無駄な進塁、失点を防ぐ。それが守り勝つ野球の推進に一役買うことにつながるはずだ。