ソフトバンク・サファテが激白 復活に手応え

2020年02月11日 11時00分

本紙インタビューに応じたサファテ

 ソフトバンクのデニス・サファテ投手(38)が本紙のインタビューに応じ、復活を目指す2020年シーズンへの思いを激白した。暗闇の中で苦しんだ昨季の苦悩と、確実に光が見えている今季への手応え、ファンへの感謝を口にした。名球会規定の250セーブについては「もうこだわりはない」とし、復活に向けて一歩ずつ進んでいくことに集中する。

 17年には史上最多の54セーブをマーク。シーズンと日本シリーズMVPそして外国人選手初の正力賞も受賞した。しかし、翌18年は右股関節を痛めて6試合のみ。昨季は登板なしに終わった。復活を目指す最強守護神が昨季の苦悩を語った。

「19年は野球人生の中で一番きつい一年だった。『もうこれで終わりなんじゃないか』『投げられるようにならないんじゃないか』。そう何度も思ったよ」

 状態が一向に上がらずファーム施設に通う日々。6月にはリハビリに専念するために帰国した。

「毎日、朝起きたら良くなっているんじゃないかと過ごしてきた。『自分はできるはず』。そう自分を偽りながらやってきた。精神的にきつくなり、だんだん前向きな気持ちも薄れてきた。米国に帰ってからも18年は毎日のように日本の野球をチェックしていたけど、昨年はたまに森やバンデンハークはどうしているかと見るくらい。自分の中で終わったなという気持ちの方が強かった」

 ただ、決してあきらめなかった。そんな中で昨年秋に光が見えたという。
「たくさんのことを試したし、何人もの先生に診てもらった。注射は去年だけで11本も打った。10月くらいに新しい先生を紹介されて注射を打ったんだけど、そこから急に症状がやわらぎ、できなかった動きができるようになった」

 今キャンプでも確実な手応えをつかんでいる。

「痛みを心配せずに体を動かせていることが大きい。2年も投げていないからタイミングやバランス、肩ヒジのスタミナを取り戻すことだと思う。開幕一軍に入り勝利に貢献できるようになることが第一の目標」

 助っ人投手では初の栄誉となる名球会規定の250セーブ。残り16セーブに迫っているが今では大記録への意識はない。自身に代わり守護神を務めた愛弟子・森へのリスペクトの念も口にした。

「もうこだわりはないというか、結果的に達成できればうれしいけど、今は野球ができて、ボールが投げられて、走れてということがうれしい。(森は)ケガした後だけではなく、その働きはずっと尊敬の目で見てきた。今、クローザーは彼のポジションだと思っている。競うつもりはない。今後そういう(復活して守護神となる)機会が来たとしても、それはまた別のことだと思う」

 最後にこうファンへ感謝のメッセージも送った。

「家族の存在、それにファンの皆さん、チームのみんな。信じて待ってくれている人がいることが、自分を突き動かす唯一の原動力だった。日本にいない時もファンの皆さんが応援のメッセージを寄せてくれたこと。それがどれだけ自分の支えとなったか。まだこれで終わりではない。まだできるのは分かっている。そういう姿を一日でも早く一試合でも多く見せられたらと思います」