西武・松坂大輔投手(39)が8日、キャンプ恒例の打撃練習を行った。

 この日からキャッチボール相手がこれまでのブルペン捕手から中日時代の同僚・小川に変わった松坂。遠投後、約20メートルほどの距離で強度を上げた“投球練習”では、小川が痛みのため何度か顔をしかめながらグラブから右手を出し、球の重さをアピールした。

 さらに昨年のドラフト1位・松本とサブグラウンドで三塁の守備に就き、豊田投手コーチのノックを受け、交互に一塁へ低く強い送球を投げ込んで体のキレと肩をつくった。終了後「めっちゃくちゃいい球を投げるな」と声をかけられた松本は、レジェンドからのお褒めの言葉に恐縮しきりだった。

 そして、この日のメインイベントは大好きな打撃練習だった。土曜日ということもあり、南郷スタジアムに訪れた大勢のギャラリーの目の前で、右と左で交互にスタッフの上げるトスを約15分間打ち込んだ。

 練習前に急きょお願いした木村から気前良くバットの提供を受け、低く腰を落としたキツい体勢でボールを打ち続けた。その意図を「体にキレを出す。それもありますし、下(下半身)の動きを出すためにですね。ピッチングと一緒ではないんですけど、近い形では動かせる。あの練習をして左ケツと内転筋を腫らせるようなイメージです」と説明。次回、正捕手・森を座らせて投げる本格ブルペンへ、さらに次クールのフリー打撃登板に向け、いよいよ練習の強度を上げてきたようだ。