ヤクルト・高津監督 “奥川は完全な仕上がりじっくり待つ”

2020年02月08日 16時30分

高津監督(左)と話す前田氏

【前田幸長・直球勝負】やる気に満ちあふれている。沖縄・浦添キャンプで“指揮官デビュー”を飾ったヤクルト・高津臣吾監督(51)とじっくり話をした時の印象だ。

 二軍監督から一軍を束ねる立場になり、スワローズで現役当時の恩師だった野村克也さんにも連絡を入れると「弱いチームを預かるんだから、思い切ってやったれ」と言われたそうだ。去年最下位に沈んだチームだけに「目標は5位だよ」と自虐的に笑ったが、もちろん冗談に決まっている。本心はどん底からのリーグVだ。

 今キャンプ最大の注目は何といっても、ドラフト1位で「高卒即戦力」と目される奥川恭伸投手(18=星稜)だ。しかし、その黄金ルーキーは右ヒジ炎症のためキャンプは二軍スタート。それでも指揮官は「彼には開幕ローテーションも描いていたけど、逆にないと思って吹っ切れた」と前を見据えていた。その上で一軍入りについては「時期は決めない。そこに向かって合わせようとするから余計な無理をさせてしまう。自分ですべてこなせるようになってからだね。それがいつになるかはわからないけど」とあえて期限を設けず、完全な仕上がりをじっくり待つ構えのようだ。

 攻撃陣ではバレンティンがソフトバンクへ移籍。長年チームを支えた大砲が不在となった。その新打線の基軸となるのが、燕の背番号1だ。「今年は山田哲が中心。(打順は)2番か3番だね」。MLBでも主流となっている「2番最強打者」のオーダーを試金石とし、俊足好打の大物新外国人エスコバーも加わり得点力アップを図る。日米の両球界で活躍した高津監督ならではの選手起用と采配が実に楽しみだ。

(本紙評論家)