広島 松山が追い求める理想の5番像

2020年02月07日 16時30分

黙々とティー打撃に取り組む松山

 赤ヘルを生かすも殺すも、この男の出来次第かもしれない。いまや日本を代表する絶対的な4番打者・鈴木誠の後ろを期待される松山竜平外野手(34)だ。

 昨年は12年目にして初めて推定年俸1億円に到達したものの、春先は打率1割台と低空飛行。2割を超えたのは7月上旬で、5番打者として52試合に先発出場するも初めて規定打席に到達した前年に比べて打率は3割2厘→2割5分9厘、本塁打は12本→6本、打点は74→49と大きく数字を下げた。

 もちろん同じ轍を踏むわけにはいかない。「去年は(鈴木)誠也が一人ずばぬけている状況で、勝負を避けられる場面も多かった。そこで僕が5番で相手から怖がられるようになれれば」との思いも強い。

 松山には5番打者としての理想型がある。「順番は違いますが(当時巨人の)高橋由伸さん、松井秀喜さんの3、4番が僕の中では最強。どちらもすご過ぎて後ろの打者への注意もそれる」。鈴木誠とのコンビで相手投手に脅威を与えることができれば、チームの得点力もグッと上がるのは間違いない。

 37→44と背負ってきた背番号は昨年から55になった。「実は最初に憧れた選手は松井秀喜さんなんです」。一方で、チームにとっても脈々と受け継がれてきた番号でもあり「(赤ゴジラの異名をとった)嶋さん、エルドレッドも大好きな選手。その後に絶対につけたいと直談判しました」。

 首脳陣の期待も高い。「カープは『4番も5番も怖い』という心理を相手チームに植え付けられれば」。その決意を胸に松山は南国・宮崎でバットを振り続けている。