球界最年長投手の中日・山井大介投手(41)が元気いっぱいだ。今キャンプの第1クールは4勤でブルペン3連投を含む計227球。第2クール初日の6日はブルペンで今キャンプ投手陣最多となる174球を投げた。「体が元気で、どこかをかばうことがないので満足している。(今キャンプで)1500球近く投げ込めたらいいかな」と燃えている。

 球数は時代に逆行して驚異のペースで増えていくが、19年目右腕は「みんなが投げなさすぎ」と当然といった表情。「2004年から落合監督のときは森コーチがいて7勤、8勤からキャンプインしたりして、3連投なんか普通にやっていた。こっちはいつも通りのことをしているだけ。それが染みついているから放らないといけない」と力を込めた。

 今後、ブルペンで1日200球超えもありそうだが「その時の体調によるし、体の反応を見て決める。オーバーワークで壊れてもアホだからね。41歳でそう簡単に疲れが抜けないけど(1日でも)休めば回復する」とサラリと言ってのける。

 13勝で最多勝のタイトルを獲得した14年以降は勝ち星はいずれも1桁止まりで、昨季は3勝(5敗)。「この年齢になって、去年も覚悟していたけど、あかんかったらクビだよ。契約してくれたことをありがたいと思って何とか監督の期待に応えたい」と崖っ縁男に怖いものはない。

 与田監督は「山井も手本になろうと思ってやっているわけじゃなくて、自分のために必死だと思うし、結果的にチームにいい影響が与えられたらいい。その必死さを我々も含めてどうみるか。いろんな覚悟で臨んでいると思うので、そういったものを感じ取ってくれればいい」と山井がチームにもたらす“最年長効果”にも期待を寄せている。