巨人 原監督「完全V」への執念 

2020年02月06日 16時30分

シーズン終了後の原監督は笑顔か…

 Gの頭脳に大胆なメスが入る。昨季、5年ぶりのリーグ優勝を果たした巨人。原辰徳監督(61)に課せられた至上命令は連覇と8年ぶりの日本一奪回だ。ただ、実はもう一つの裏テーマがある。それはセのライバル5球団にすべて勝ち越しての“完全優勝”だという。水面下では今季からチームのスコアラー体制を一新し、担当制からローテーション制に変更。その背景には、5年連続で煮え湯を飲まされているコイの影がチラついている。

 宮崎で春季キャンプ真っただ中の巨人は5日を休養日とし、選手たちは思い思いの時間を過ごした。日々の厳しい練習はすべてリーグ連覇と日本一の栄冠をつかみ取るためだ。

 ただ、さらなる思惑もあるようだ。チームの頭脳である偵察部隊の体制を見直し、今季からはローテーション制を採る。「担当制とどちらがいいのかに正解はない」と前置きしたチームスタッフは「一人が特定の球団を見続ける強みもあるけど、見方が偏ってしまうケースがないとは言えない。ローテーションであれば、いろいろなスコアラーがいろいろな角度から見ることもできる」と話した。

 それにしても、担当制で優勝したにもかかわらず、なぜ“解体”する必要があるのか? そこから透けて見えるのは天敵の存在だ。昨季はDeNA、阪神、中日、ヤクルトの4球団に勝ち越したものの、広島にだけは10勝14敗1引き分け。またもや勝率は5割を切り、これで対広島では屈辱の5年連続の負け越しとなった。カープ対策はチームの「宿題」として残されたままで、さまざまな「007」を動員することで広島を“丸裸”にしようという狙いが見え隠れする。

 原監督は先月中旬のスタッフミーティング後、広島攻略について「そこの部分はもうちょっと先にならないと。(自軍が)チャンピオンチームであるということに対しては、相手チームもマークしてくるだろうし。そういう中で我々も戦いを挑んでいく。厳しい戦いになると思います。広島カープだけではなくてね。もうどこのチームも新しく変わったわけですからね」と語っていたが、今回のテコ入れもその一端なのだろう。

 もちろん、偵察部隊を再編することで優位だった状況まで暗転するリスクも伴う。だが、前出スタッフが話したように「正解」は誰にも分からない。答え合わせとなるシーズン終了後、原監督は“完全優勝”を決めて満面の笑みを浮かべているのか、それとも――。