阪神・宜野座キャンプで35年ぶりの日本一を“公言”する矢野燿大監督(51)のもとに「これは本当にそうなるで」と太鼓判を押す強力な援軍がやってきた。

 矢野監督の母校・東北福祉大の現監督でかつて西武でも活躍した大塚光二氏(52)だ。矢野監督とは学生時代から30年を超える付き合いで、1学年上の大塚氏には、この日の激励訪問で「確かめたいことがあった」という。

 それはキャンプ初日から矢野監督が「今年は『目指す』ではなく『なります』」と、自ら日本一達成を断言していることについて。

 大塚氏が知る限りでは、矢野監督は元来、そんな大言を放つタイプとは「むしろ逆」の性格な持ち主だったからだ。
「もともと捕手やし、行動も言動も慎重なタイプ。それが今日会って、開口一番『今年は自信あります。日本一になります』と。俺が『どうなん?』って聞く前から、彼のほうから言ってきたことに驚いた」

 東北福祉大出身のプロ野球監督は、矢野監督で史上2人目。初代は、虎の前監督でもある金本知憲氏だ。猛虎では2代続けて東北福祉大出身者が指揮を執っている。
「金本前監督は残念ながら、優勝できずに終わった。その無念を背負って矢野監督は今も戦っているだろうし、2代続けてタイガースさんの監督は福祉大出身。しっかりとその成果を最高の形で示したい。今年はそれを果たすとき、と強い決意も持ってくれているのを感じて、ものすごい頼もしかったよ」(大塚氏)
「これだけ言う後輩は初めて」とばかりに大学時代の先輩も太鼓判を押す虎の指揮官の不退転の決意。あとは実現へむけ突き進むのみだ。