ソフトバンク・城島球団会長付特別アドバイザー 主砲柳田に王道伝承 

2020年02月04日 16時30分

ブルペンで打席に立った柳田を見守る城島氏(右)

 ソフトバンクの城島健司球団会長付特別アドバイザー(43)が3日、主力打者と捕手の2つの視点を交えつつ、主砲・柳田悠岐外野手(31)に王貞治球団会長(79)の金言を伝承した。技術指導はしないが、考え方やメンタル面のアドバイスはしていく。ここ一番の勝負強さを誇った“ジョー流メンタル”。多くのナインが触れることでチームへの好影響となることが期待されている。

 城島氏が主砲・柳田にグラウンド上での“初接触”をした。B組のグラウンドに足を向けるとティー打撃、フリー打撃をチェック。右ヒジの手術明けで万全ではないものの「やっぱりいい打撃をしている」と舌を巻いた。

 打撃練習後はロッカーで2人で会話を交わした。内容はメンタル面についてだ。「あのレベルの打者だと死球も四球も多くなる。相手も勝負してくれない。ストレスがたまるものなんですよ。でも、我慢して歩くことがチームのプラスになる。彼も当然分かっているだろうけど、そういう話をしました」

 現役時代に胸に響いた王球団会長からの金言を伝承した。「会長は今2000(2390)個の四球が自分の一番の勲章だって言うんですから。それだけ打席で我慢することは分かっていても大変なんです」。その上で「僕もそういう時期に来た時に『ジョー、お前に簡単にストライクは投げられないだろ?』『死球があるのもそれだけ警戒してるからだぞ』と話をしてもらって救われたような気がしましたし」などと続けた。

 柳田もえげつない攻めに苦しみ「穏やかな心」をテーマに打席に向かうようになった。城島氏は厳しい配球で攻められたスラッガーであり、強打者に厳しい攻めをしてきた捕手でもある。だからこそ「王さんが言ってるだろうけど」としつつも改めて重要性を伝えた。

 米球界でも活躍した「ジョーの考え」を伝えてもらうことは球団側が期待するところでもある。勝負強さに定評があり強心臓とされた“ジョー流メンタル”。選手が触れることは大きな意味がある。チームスタッフも「性格もあるからそのまんまマネはできなくても、考え方を聞くことは間違いなくプラス。城島は話し方も上手だし『そういう考え方もあるんだ』と参考になるはず」と話す。

 例えば、チャンスの時にどう考えて打席に入っていたのか。この問いに城島氏は「満塁でサードゴロゲッツーを打たせたら俺の右に出る者はおらんでしょう」。こう笑いつつも説得力たっぷりに続ける。「打者は投手と違って1打席でいい仕事ができるんですよ。4タコでも5打席目に決勝本塁打を打ったらヒーローになる。いつも取り返せると思っていた。どちらかというと(それまでの打席で)ダメだったら回ってこいと思ってました。4タコでも5タコでも一緒ですもん」

 キャンプ前に正捕手・甲斐が聞きたいこととして挙げた一つもメンタル面だった。ジョーの考えが今後、ますます選手に普及すればチームに好影響を与えそうだ。