ロッテのドラフト1位ルーキー・佐々木朗希投手(18=大船渡)の「SNSデビュー」が注目されている。3日はキャンプ地の石垣市営球場で軽めの調整。初めてのプロのキャンプ生活に疲れも見えているのだが、そこは注目度の高い「令和の怪物」。球団として本人が希望すればインスタグラムの開設も許可する方針で、今からチーム一番人気のあの男との“マッチアップ”が話題となっている。


 この日の佐々木朗はアップ後、メイングラウンドでサイン確認のために投内連係を見学。その後は投手陣14人で200メートル走を8本行い、トップ通過を連発した。

 ランメニューを終えると室内練習場でゴロ捕、練習後には吉井投手コーチによるバイオメカニクスの講義を受けるなど、強度の低いメニューで一日を終えた。それでも疲労はたまっている様子で練習中には益田から「しんどいか?キャンプ」と声をかけられ「ハイ…」と力なく答えるのが精一杯。「疲れてます。(リラックス法は)ホテルで寝てます。疲れてますね。野球自体は楽しい。その中でプレーを上げるための練習は苦しいですけど頑張りたい」と声を振り絞った。

 ここまでほぼ専属で佐々木朗の練習を見てきた吉井投手コーチは「(佐々木朗は)順調ですよ。ただ計画通りいかないことは絶対ある。そこは彼らと話し合いながら決めたい」と不気味な予告をした。

 そんな佐々木朗だが、チーム内では前年のドラフト1位・藤原恭大外野手(19)との“対決”が早くも話題となっている。といっても、そのフィールドはSNS。藤原はチームトップの女性人気を誇り、昨年4月に開設した公式インスタグラムのフォロワー数は現時点で約7万5000人。他選手は多くても1万人程度のため、その人気は群を抜いている。

 球団内では「昨季わずか6試合の出場でこの数字なので、今季の活躍次第では球団(ロッテ)公式インスタグラムのフォロワー数(11万6000人)を抜くのでは」とさえささやかれているほどの人気ぶり。この藤原に、佐々木朗が「どこまで迫れるのか」と注目されているのだ。


「藤原は今のところビジュアル面で若い女性から人気を博していますが、朗希は純朴かつ真面目な性格で母性本能をくすぐるタイプ。だからなのか、女性のファン層が少し違うような気がします。実際、藤原の女性ファンは圧倒的に若い女性が多いのに、今年は静かに朗希を見守るマダムタイプの女性や子供連れの主婦らが多い感じがします。今のところ藤原とは女性のファン層がかぶらないので、そうした女性ファンの心をつかんでいけば藤原超えの女性人気ナンバーワンも夢ではないでしょうね」(球団関係者)

 現時点で佐々木朗の公式インスタグラム開設は未定だが、球団広報によれば「本人がもし『やりたい』と言ってきたらその時点で考えます。ただ、ウチは選手の情報発信を応援する球団。許可は出すと思います」とのこと。

 SNSを駆使しながら新たな女性ファン層を開拓すれば…。1年目から人気面でもチームナンバーワンに躍り出ることも可能かもしれない。