阪神・矢野監督 侍ゼロ回避へラストアピール

2020年02月01日 13時30分

 阪神はキャンプイン前日の31日に宿舎で約1時間の全体ミーティングを行い、矢野燿大監督(51)は「今年は日本一になると決めている。そのためのキャンプにしたい」と意気込んだが、今キャンプにはもう一つの“裏テーマ”も存在する。今夏の東京五輪に出場する侍ジャパンへの「選出者ゼロ」を何としても回避することだ。

 昨秋の「プレミア12」では、代表選手を一人も輩出できない屈辱を味わった。侍ジャパンの外野守備走塁コーチを兼務する清水ヘッドも「自分一人で五輪に行くってのはタイガースと侍の両方にかかわっている身としてさみしい。一人でも多くの阪神の選手たちが高いレベルの争いの中に入っていければ、チーム全体としてのモチベーションにもなる。このキャンプで稲葉監督にいい印象を与えてほしい。12球団にいる選手たちとの比較の中で」と語るが、残された時間は限られている。

 侍ジャパンの稲葉監督は「第1クール中に阪神のキャンプ地・宜野座を視察に訪れる予定だが、その後のスケジュールは流動的。キャンプ後半に行われる阪神の実戦練習を視察できる機会は多くて2、3回だろう」(侍関係者)。今年は東京五輪開催の影響で開幕が前倒しされる関係上、例年3月に行われてきた日本代表の強化試合も行われず、キャンプ終了後の3月中旬には「現在100人ほどいるロースター上の選手を約半分にまで絞り込む」(同関係者)。当落線上にいる阪神の選手たちが代表に生き残るためには今キャンプでのアピールがすべてとなりそうな雰囲気だ。

 現状では岩貞、高橋、岩崎、梅野、大山、近本などが代表候補にリストアップされている模様。全国屈指の人気老舗球団として、代表選出者ゼロはあまりにもさみしい。選手たちの奮闘に期待したいところだが…。