あふれる気持ちを抑えきれなかった。ヤクルトのドラフト1位ルーキー・奥川恭伸投手(18=星稜)が31日に二軍キャンプの行われる宮崎・西都入り。燕の黄金ルーキーは右ヒジの炎症で1月16日から約2週間、ノースロー調整を続けている。

 宮崎入りは人生初のスーツ姿で「ずっと学ランだったので(ネクタイを)初めて締めました」。宮崎入りの前に「練習してきました」と明かした奥川は「父親に(締め方を)教えてもらいました」と笑みを浮かべた。

 キャンプを「いい1か月間にしたい」と意気込んでいる奥川は、このキャンプの間に達成したいことがあるという。まず一つは「ケガなく終えること」。そしてもう一つが「ブルペンに入れるなら入りたい」ということ。

 1日にトレーナーによる最終チェックがあり、その結果に問題なければネットスローからの投球が開始できる。宮崎入り前の新人合同自主トレの最終クールでは投球動作の確認を連日、繰り返しており投げたい気持ちは日に日に増している。

 奥川自身もその気持ちは「(練習を)見てたら(トレーナーには)伝わってるんじゃないかと思います」と隠さず話しており、気がはやる様子。ブルペンとなれば、ネットスローからキャッチボール、遠投へと段階的に上げていってようやくとなるが…。それまでに奥川のフラストレーションが爆発しないといいが。