巨人・原監督 新外国人選手の「あだ名」命名を封印

2020年01月30日 16時30分

グータッチを交わす(左から)ビエイラ、パーラ、原監督、サンチェス

 どんなニックネームが定着するのか。巨人・原辰徳監督(61)が新外国人3選手の命名を“封印”した。昨年は独創的な発想から愛称をつけて大々的にPR作戦も敢行したが、今年は一転してトーンダウン。その背景としてささやかれるのは、昨季入団しながらわずか1年でクビになった助っ人2人の“誤算”もあるようで――。

 新加入のヘラルド・パーラ外野手(32=前ナショナルズ)、エンジェル・サンチェス投手(30=前韓国SK)、チアゴ・ビエイラ投手(27=前ホワイトソックス)は29日に東京都内で入団会見に臨んだ。緊張もあったのか3選手とも序盤は硬さがあったが、そんな空気をガラリと変えたのがパーラだった。

 ナショナルズファンの間でも大好評だった登場曲「ベイビー・シャーク」に合わせ、両手をサメの口のように上下に叩く「サメダンス」が話題になったときだ。パーラは報道陣に「準備はできてますか?」と言って笑みを浮かべると自分のスマートフォンから登場曲を流し、隣席の原監督も巻き込んで「サメダンス」を披露した。

 サービス精神旺盛な指揮官ではあるが、この日の会見では“変化”も見せた。それは助っ人たちの呼び名についてだ。原監督は「5番・右翼」での定着を望むパーラを「パーラ選手」と呼び、菅野と並ぶ先発の柱と期待するサンチェスを「サンチェス投手」、リリーバー候補のビエイラも「ビエイラ投手」と、すべて“ド直球”だった。

 昨年の同時期に行われた新外国人の入団会見では「(クリスチャン)ビヤヌエバ選手は『ビア』。コロナ(ビール)ではありません。ライアン・クック選手は『クッキー』。チームでもメディアの方もビア、クッキーという形でどうぞよろしくお願い致します」と細部にまでこだわってPRした。以前には不振だった長野(現広島)を「まだ“短野(たんの)”だな」とやったり、昨秋キャンプでもサイドスローに転向した鍬原を「名前も変えるか、“鍬畑”(くわばたけ)に」など、いわば改名作業は原監督のおはこ。なぜ今回は見送ったのか?

 チームスタッフは「結局、ビヤヌエバは普通に略して『ビヤ』でしたし、クックは『クック』のまま。クックももっと活躍していれば『クッキー』が定着していたかもしれません。だけど、残念ながら浸透せず、チームでもほとんど聞いたことはなかったです」とポツリ。球団関係者も「あの2人が期待通りの活躍ができれば、定着していたはず。今回の3人がどんなあだ名になるにせよ、定着するかは活躍できるかどうかだろうね」と、うなずいた。

 ビヤヌエバとクックはコンスタントに活躍できず、1年でチームを去った。原監督は「(本人たちと)まだそこまで長く話していないんです。我々が呼びやすい、呼んでもらいたい、そういうのを決めてもらいたいなと思いますね」としたが…。指揮官が大きな期待を寄せる新助っ人たちは、愛称で親しまれるような存在になれるか――。