備えは万全だ。阪神・岩貞祐太投手(28)が春季キャンプに向けて“秘密兵器”を用意した。
2016年に自己最多の10勝を挙げたが、昨季はコンディション不良にも悩まされ2勝止まり。矢野監督には就任直後から「ローテーションにいて当然の投手。貯金は岩貞につくってもらう前提で考えている」と高い期待をかけられていただけに、プロ7年目となる今季は巻き返しへの気持ちも強い。
目標に掲げる「1年間一軍の先発ローテで戦うこと」を達成するためにも、大事になるのが1か月間の長丁場となる春季キャンプをどう乗り切るか――。岩貞はそのための“秘密兵器”も用意した。大の入浴好きで「チーム宿舎内の大浴場の利用時間が(一般宿泊客との兼ね合いで)短い」のが悩みの種だったことから「宿舎の自室でもリラックスできるよう、バスタブで炭酸風呂を楽しめる炭酸泉装置を既に送っています」という。近年注目を集める炭酸風呂は通常の入浴よりも毛細血管の血流増加による疲労回復が期待できるとあって、長期キャンプで肉体を酷使するアスリートにはうってつけだ。
15年ぶりの覇権奪回に向け、岩貞の完全復活は欠かせない。ジョー・ガンケル投手(28=前マーリンズ3A)ら新外国人選手の加入で開幕ローテ争いは激しくなるが、今年こそ期待に応えるつもりだ。