中日・吉見 尊敬する日本ハム・金子と自主トレで触発される

2020年01月28日 16時30分

金子との自主トレの様子を話す吉見

 通算89勝の中日・吉見一起投手(35)がキャンプを前に目の色を変えている。

 尊敬するトヨタ自動車の先輩、日本ハム・金子弌大投手(36)の誘いで1月中旬から約2週間、米ロサンゼルスで自身初の海外自主トレを行い、このほど帰国。ナゴヤ球場での練習を再開した15年目右腕は「いろんな話が金子さんとできたので良かった。とにかく、きつかったです。こんなに練習をするのか、100勝以上する人ってすごいなと思った。こんなにこだわって練習する人はウチにはいないと思う」と通算128勝の金子から大きな刺激を受けたという。

 ここまで仰天したのも理由がある。過去の金子は練習嫌いのイメージがあったそうだが、それが一変。「何があったのか分からないけど、トレーニング中も『進化』と『優勝』という言葉をめちゃくちゃ使っていた。『進化するため、優勝するために何をしなくちゃいけないかを考えたら、こうなった』と常々口にしていた」と先輩の変貌ぶりに驚きを隠せなかったようだ。

 オリックス時代も含めて優勝経験のない金子が連呼していた優勝の2文字。吉見は「優勝はしたいけど、僕は立場が違うんで。優勝するためにとかじゃなくて、結果を残さないと終わっちゃう立場なので、僕はまずはしっかり結果を出すだけ。そこにこだわってやるだけです」と語るが、金子イズムに触発されたことでかつてバッテリーを組んでいた元監督でもある谷繁元信氏からの忠告がよみがえったという。

「僕らが10年ぐらい前に谷繁さんが『仲良しじゃあ、あかん。お前らは仲良しすぎる』とずっと言っていた。それが今はやっと言っている意味が分かるかな。(仲良しこよしでは)やっぱりどこかでお互いに甘さや、優しさが出ちゃう」。自分への厳しさを持ちながら何事にも全力で取り組む重要さを再認識した。昨季は1勝に終わった竜の元エース右腕が再び輝きを取り戻すか注目だ。