ソフトバンク・砂川にどすこい先輩の“愛のかわいがり”

2020年01月27日 16時30分

フリー打撃を行う砂川

 王球団会長も熱視線を送るソフトバンクの育成3年目の大砲・砂川リチャード内野手(20)が“行動改革”で運命を切り開く。砂川はこのオフ、地元沖縄で同郷の先輩である西武・山川に2年連続で弟子入り。26日に福岡・筑後のファーム施設に帰還した男の目はギラついていた。

 どすこい先輩から愛のこもった“かわいがり”を受けてきた。技術面では「ゴロを打ったらダメ」と止められ「自分の目線よりも上に打球を飛ばせ」とスラッガーの極意を叩き込まれた。

 鷹首脳陣から飛距離とパワーは「柳田以上」とも評される未完の大器。殻を破れない原因にもメスが入った。「一緒にご飯に行った時『リチャード、みんなのコップを見てごらん。空いてるだろ。そういう気遣いだよ』って」。普段から視野を広げ、小さなことにも気を配ることの大切さや人としての繊細さを求めた。「そういうところがグラウンドの中や結果にも出るんだよ、と言われました」

“甘さ”も指摘された。「『お前は優しすぎる』と言われました。性格的な部分を変えるのは難しいけど、おっしゃりたいことは分かる。周りを蹴落としてでも上がっていかないといけない世界。『蹴落として行け』と言われました」。沖縄県民のおおらかな性格的特徴が邪魔になると見抜いた山川は、あえて口酸っぱく意識と行動の改革を促したという。「沖縄県人は“動き”が遅いところがある。だから、僕は今年、行動に“キレ”を出すことを目標にやっていきたいと思います」

 昨秋のアジア・ウインターリーグでは本塁打王に輝くなど素材は抜群。宮崎春季キャンプでは、育成ながらA組抜てきの可能性が高い。意識が変われば行動が変わる、行動が変われば…最終的には運命が変わる。目下の目標は支配下昇格。どすこい先輩の愛のムチをきっかけに、壁を突き破れるか。