ロッテ・朗希がムズムズ ゲリラ練習を敢行

2020年01月25日 16時30分

“おかわり”でノックを志願した佐々木朗

 令和の怪物は球春を待ちきれないのか。ロッテのドラフト1位ルーキー・佐々木朗希投手(18=大船渡)がキャンプインを前に早くも「戦闘モード」に突入している。ロッテ浦和球場での新人合同自主トレ最終日となった24日は、軽めのメニューで練習を打ち上げ…かと思いきや、物足りなかったのか練習を「おかわり」。意欲的な姿勢が周囲を驚かせている。

 この日の練習は26日から始まる沖縄・石垣島でのキャンプイン前最後の合同自主トレに向けての準備もあり終始軽め。佐々木朗はキャッチボールやランニングなどで汗を流した。午前中の早い段階で全体練習が終わると、新人選手らはキャンプ地に向けての準備や各自練習となった。

 だが「令和の怪物」はこの程度の練習では物足りなかったのだろう。佐々木朗は同施設内のブルペンに移動すると、昨季チーム最多タイの8勝を挙げた種市やプロ3年目・山本、同2年目の土居の投球をネット裏から食い入るように見つめ「真っすぐの強さとかキレがやっぱりすごくて、とても(ボールが)速く感じた。変化球とかも人それぞれ意識しているところが違うと思うので、これからも時間があれば見たり聞いたりしていきたい」。

 さらに昼食後は同期のドラフト4位・横山陸人投手(18=専大松戸)とともにメイングラウンドでノックを受けていた平沢、三家に“弟子入り”。平沢に「守備、いけるね」とイジられながら三塁ベース付近で約20分間、強めのノックを受け続けた。この行動には誘われた横山も「驚きましたよ」とこう続ける。

「ノックはやる予定がなかったんですけど…朗希から誘われたんです。練習終わったと思ったら突然『(ノック)やらない?』と。体を動かしたかったんでしょうけど、いつも朗希は突然言ってくるというか気まぐれなので。まあ、練習することはいいことなのでいいんですけどね」

 実は佐々木朗の“ゲリラ練習”は今回が初めてではない。22日も全体練習終了後に誰もいないグラウンドに突如現れ、球団スタッフにノックを志願した。本人は「土のグラウンドに慣れておきたかったので」と涼しい顔で経緯を説明していたが、球団関係者は18歳の新人の気持ちを代弁するようにこう話す。

「朗希は合同自主トレ直後から常に大勢のマスコミやファンに囲まれているから。少しでも見られていないところで練習したいはず。それに先輩選手はブルペン投球や強度の高いトレーニングを始めているのに、まだ朗希たちは与えられたメニューをこなすだけだから。周囲の動きを見て、少し焦りを感じているのかもしれない。その気持ちが行動に表れはじめているのだろうね」

「体力強化」をテーマに掲げ自主トレに臨んでいる佐々木朗だけに、投球練習やハードなメニューをこなしたくなる気持ちは周囲も理解する。だが、ここで焦って故障発生となれば、これまでの労力が無駄になりかねない。今後はブレーキ役が必要かもしれない。

 キャンプインまで残り1週間。佐々木朗は高ぶる気持ちを抑えながら球春を待ち焦がれている。