巨人 坂本依存から脱却なるか

2020年01月24日 16時30分

丸と並んでランニングする坂本(左)

 背番号6の後釜問題は…。巨人・坂本勇人内野手(31)が、23日に今年初めて自主トレを公開した。そこで本人から語られたのは、加齢による肉体の変化だった。昨季は自身初のMVPを獲得するなど円熟期を迎えているが、同時に浮き彫りとなったのは深刻な後継者不足だ。年々ささやかれる三塁へのコンバートは今季もお預け。極度の“坂本依存”から脱却できるのか。

 アクシデントもどこ吹く風だった。坂本は沖縄での自主トレ中にインフルエンザに感染したが、体調はすでに回復。この日はジャイアンツ球場で軽快な動きを披露し「(沖縄に比べれば)確かに寒いですけどね。いい感じで動けていましたし、やりたいことはやれているので大丈夫です」と白い歯をのぞかせた。

 昨季は本人もビックリの40本塁打をマークするなど、大車輪の活躍でMVPを獲得。まさに絶頂期に突入しているが、人知れず微妙な変化も感じ取っているという。「(年齢は)感じますね。体重の変化もそうだし、年々少しずつですけど、体重も増えていってしまっているし、体脂肪も増えちゃっているんで」と告白し、食生活の見直しについても「考えないといけないなと思います。そこは自分で葛藤しながらやっています」とやや苦悩もにじませた。

 長らく不動のレギュラーとして攻守でけん引してきた坂本には、今季も重労働が待ち受ける。球団内外では坂本の加齢に伴い、負担軽減を目的とした三塁へのコンバート案が年々高まりをみせている。

 しかし、原監督が「空いているポジション」としたのは一塁、二塁、捕手の3つ。遊撃は坂本で確定だ。配置転換先に挙げられる三塁についても、指揮官は今季は主砲・岡本を固定起用したい方針を明かしている。事実上、坂本の三塁転向プランは早くも来季以降に持ち越された格好だ。

 そもそも、昨季の活躍ぶりを見てポジションを変更する選択肢すら生まれない。首脳陣としては当然の判断だろう。ただ、同時に浮き彫りとなってくるのが重度の“坂本依存”。コーチ陣の間からは「(坂本)勇人を脅かす若手が一人でもいればいいけど、それすらいないのが現状。コンバートの話はよく耳にするけど、代わりもいないのにコンバートしようがないでしょ」と嘆き節も漏れ聞こえてくる。

 すでに巨人どころか日本球界の顔として確固たる地位を築いた坂本がずぬけた存在に昇華するほど、どんどん見えなくなっていくのが後継者問題。コーチの一人は「キャンプで一人でも伸びてきてくれれば」と願ったが…。果たして、ポスト坂本に名乗りを上げる者は現れるのか――。