巨人・元木ヘッド 若手の遠隔操作が大成功

2020年01月23日 16時30分

ノックを受ける増田大

 巨人の元木大介ヘッドコーチ(48)が狙い通りの展開にニンマリだ。オフにトークショーや番組出演でGナインに辛口メッセージを送り続けた同ヘッド。宮崎春季キャンプに向け選手が続々とジャイアンツ球場に集結しているが、その言葉が自主トレ中に大きな刺激を与えていたことが判明。“遠隔操作”でヤングGを発奮させることに成功した。

 昨季、75試合に出場し自慢の足で15盗塁をマーク。二塁でスタメン出場も果たした増田大は「自主トレ中に元木ヘッドの言葉が一番響きました」と振り返った。

 今月5日、東京都内で行われたトークショーで元木ヘッドが俎上に載せたのが1993年生まれの田中俊、若林、山本、増田大の4内野手。「(球団が)『花の93年組』と言うけど誰も花が咲いていない」「やる気はあるんだろうけどそのやる気の出し方が下手。同世代で仲良し過ぎ」「あのメンバーでどうにかしなきゃいけないと思っているのが大間違い。下から出てきたらそれを使います。今、黒田(育成2年目)とか増田陸(2年目)とかもいいアピールをしている」とケチョンケチョンにしたのだ。

 特に増田大に関しては昨年12月、生出演したラジオ番組で「練習を率先してやらない選手で、『レギュラー取る気あるの?』と聞いたら『あります』と言うんだけど、その割にはという感じ」と名指しされた。

 増田大はこの言葉に発奮。最大の武器である足に磨きをかけるため、陸上競技の関係者にアドバイスを求め走りの矯正を決断すると、守備でも同じ徳島出身の二塁の名手・藤田(楽天)と自主トレを行うなど技術の向上に努めた。

 もっとも、厳しい言葉は元木ヘッドがあえてチョイスしたもの。増田大もその真意を理解したうえで「厳しく言われているうちが花。何も言われなくなったらおしまいですから。結果を出して応えます」と前を向いた。

 岡本への「どうしたー、ゴールデン・グラブ取るんだろ?」など居残りノックでの同ヘッドの「ヤジ」は名人の域。シーズン中は一緒に食事に行き選手との会話を大事にしているが、自主トレ期間中は直接アドバイスを送ることはできないためメディアを通じて“遠隔操作”した形だ。

 その一方で元木ヘッドは「増田大には広島の菊池涼のようになってほしい」とアメも忘れない。2月1日のキャンプ初日からは元木ヘッドが「鬼軍曹」と化し、今度は直接指導で「93年組」を目覚めさせる。