二軍スタートのヤクルト・ドラ1奥川 気になる一軍デビューXデー

2020年01月22日 11時00分

自主トレに励む奥川

【赤坂英一 赤ペン!!】ヤクルトのドラ1ルーキー・奥川恭伸(18=星稜)の一軍デビューはいつになるのか。右ヒジの炎症が発覚し、キャンプは一軍の沖縄・浦添ではなく、二軍の宮崎・西都に決定。高津監督も慎重に育成を進めていく方針らしい。

 私が取材したヤクルト関係者は「決して重症ではない。立ち投げ(捕手を立たせての投球練習)なら今でもできるぐらいです」と強調していた。「星稜は、卒業後も野球を続ける部員を、年末の練習や合宿に参加させている。奥川も12月は金沢のグラウンドで軽い投球を続けていた。見た目には上半身がほっそりしていますが、逆に言えば、しっかりと体を絞ってきているということ」

 気になる一軍デビューの時期は「順調にいけば6月ごろになりそう」。他球団関係者の間では、「いや、開幕カードの3戦目、3月22日・日曜に本拠地・神宮での阪神戦に登板させるんじゃないか」という声も聞かれた。もちろん冗談半分ではあるが、「奥川のポテンシャル、ヤクルト投手陣の台所事情を考えたら、全くあり得ないことではない」という。実現すれば、初登板で初勝利を記録した1999年の西武・松坂大輔(日本ハム戦で8回2失点)、87年の中日・近藤真一(巨人戦、ノーヒットノーラン)をほうふつとさせるデビュー戦になるかもしれない。

 一方で、そうした“夢のあるプラン”は、球界や世間から猛烈な批判を浴びる恐れもある。高校球界では投手の投球過多が問題視され、高野連が今年の選抜から「1週間500球以内」の制限を決定したばかり。ちなみに、奥川は昨夏の甲子園大会で512球を投げており、これを炎症の要因と指摘する声も多い。そんな“球数制限派”たちに言わせれば、奥川の6月デビューなど時期尚早、じっくりヒジを治すことが先決、となろう。

 ちなみに、中日のドラ1内野手・石川昂弥(18=東邦)も、昨年の選抜でエースとして594球を投げ、右ヒジを痛めた。おかげで同年夏の愛知県大会では2回戦で13安打9失点と打ち込まれ、あえなくコールド負けしている。石川昂は内野手だが、中日関係者は「2~3年は体づくり優先。スケールの大きいスター候補なので大切に育てたい」と話している。近い将来、セでは奥川と石川昂の同級生対決が大きな呼び物になるはずだ。両球団の首脳陣には、慎重な半面、迅速な育成が望まれる。