新人合同自主トレで判明 ロッテ・ドラ1朗希はクラゲ体だった

2020年01月21日 16時30分

アップをする佐々木朗

 驚異の身体能力は類いまれな柔軟さにも大きく関係しているようだ。ロッテのドラフト1位・佐々木朗希投手(18=大船渡)が20日、ロッテ浦和球場で行われた新人合同自主トレに参加した。これまではZOZOマリンスタジアムで行われていたが、この日から浦和寮に近い球団施設での合同自主トレがスタート。平日にもかかわらず約300人のファンが集まり、ドラ1ルーキーに熱いまなざしを向けた。

 前日19日にロッテ創業者の重光武雄オーナーが逝去したことを受け、練習開始前に他の新人選手6人、スタッフとともに佐々木朗もグラウンド上で約1分間の黙とうをささげた。練習では「Witty」と呼ばれる計測器を用いて20メートルダッシュのタイムを2度測り、2本ともに2・80秒をマーク。新人7人中で1本目は2位、2本目は1位の好タイムとなった。

「そんなに遅くなかったので良かったかなと…。短距離はそんなに遅くないと思います」とは本人の弁。いつも通り、謙遜しながら振り返った。

 それでも菊池一軍ストレングスコーチは「投手であそこまで瞬発力のある投手はなかなかいないんじゃないか。あれだけ大きいけどバネのある選手。可能性は無限大です」と絶賛。下馬評にたがわぬポテンシャルの高さにあらためて目を丸くした。

 190センチ、85キロの大型右腕でありながらも俊敏な動きを見せる黄金ルーキー。その原動力となっている一つが柔軟性だ。特に投手にとって生命線とも言える肩甲骨周りの可動域が広い点はストロングポイント。榎アマチーフスカウトは佐々木朗の柔軟性について「新人の中でも体が柔らかいほうですね。特に肩甲骨周りが柔軟なところはケガをするリスクも少なくなるはずですし(プロ選手として)大きいと思います」と太鼓判を押した。

 ドラフト2位の同期新人・佐藤都志也捕手(21=東洋大)も「会うまではあれだけ大きいので硬いかなと思っていたのですが、実際は(体全体の)可動域があって柔らかいですよ」。

 かつてロッテは、佐々木朗と同じ高卒ドラフト1位の剛速球投手で「伊良部クラゲ」の異名を取った、元メジャーリーガー・伊良部秀輝氏(故人)を入団時から育て上げた。さながら佐々木朗は体の柔らかさで評せば、軟体動物つながりで「リアルクラゲ」をほうふつとさせる。当の佐々木朗本人に「優れた瞬発力はやはり体の柔らかさのたまものでは」とぶつけてみると「普通じゃないですかね…」と思わず白い歯を見せ、表情が緩んだ。

 早くも大物の片鱗を見せる“未完の大器”の今後が楽しみだ。