ロッテのドラ2・佐藤都志也 東洋三羽烏と比べた朗希の強み

2020年01月20日 16時30分

練習中に笑顔を見せる佐々木朗(左)と佐藤

【核心直撃】“令和の怪物”はすでにプロ一線級のレベルなのか――。ロッテのドラフト2位新人・佐藤都志也捕手(21)は東洋大の1年先輩で、プロ1年目から活躍したDeNA・上茶谷、ソフトバンク・甲斐野、中日・梅津の女房役も務めた。その経験を踏まえ“東洋三羽ガラス”と比較して、同期でドラフト1位・佐々木朗希投手(18=大船渡)の現在の実力はいかほどなのか検証してもらった。

 ――新人合同自主トレも1週間以上が過ぎた。プロの生活には慣れてきた?

 佐藤 練習は少しずつ慣れてきました。ただ、いろいろ環境も変わりましたし、何より練習から大勢の人(マスコミやファン)に見られることは初めてなので。やはり人に見られながら野球をするのは違う雰囲気です。常に見られているので、まだ少し変な感じはします。

 ――東洋大時代にバッテリーを組んでいた1学年上の上茶谷、甲斐野、梅津の3投手が昨季揃って1年目からプロで活躍した。先輩たちに続きたい気持ちは強い

 佐藤 その気持ちも半分ありますが、あとの半分はプレッシャーでしかない(苦笑)。昨季はオリックスの中川さん(圭太=23)も活躍されました。これだけ先輩方が次々にプロで結果を残すと「東洋大出身はみんな活躍する」と自然に周囲に思われてしまうので…。流れに乗りたい気持ちはありますが、僕の場合はそのプレッシャーを感じないよう、少しずつ期待に応えていきたいです。

 ――ロッテの新人は佐々木朗ばかりが注目されている

 佐藤 正直、それでいいです。その方が僕は気が楽なので(笑い)。

 ――キャッチボールで佐々木朗の球を受けている。先輩の上茶谷、甲斐野、梅津らと比べてどんな印象か

 佐藤 まだブルペンに入ってないので比較は難しいですが、ボールを受けて「すごいな」と感じることはあります。

 ――具体的には

 佐藤 球持ちですね。プロですぐに活躍してもおかしくないぐらいの球持ちだと思います。彼はボールを投げるリリースポイントがすごく前(ベース寄り)なので。ギリギリまでボールを持って投げることができる。これは僕が受けた先輩3人と比べても、すごくできているというか。球持ちのいい投手はボールに力が伝わり、強いボールを投げられます。だから、キャッチボールだけでも(佐々木朗は)すごいなと。ボールも実際、重い感じがします。

 ――逆に先輩3投手と比べて佐々木朗の足りない部分は

 佐藤 現時点ではやっぱり下半身の馬力でしょうね。先輩3人は僕が大学時代から見ていても馬力がありました。特に上茶谷さんはリリースポイントがかなりベース寄りであることに加え、下半身の粘りもある。下半身を強く意識して投げるので、ボールに体の力が全て乗る感じです。だから普通にブルペンじゃないところで投げるだけでもボールが伸びる。甲斐野さん、梅津さんも同じです。梅津さんは体重を乗せていく下半身の力、馬力が強いので体がホーム側にグッとくる感じというか。そういうところを(佐々木朗が)ブルペンとか、ブルペンの立ち投げで意識するようになれば、これからまだまだボールは良くなると思います。

 ――先輩3投手は1年目に結果を出した。佐々木朗はどのぐらい活躍できると思う

 佐藤 どうでしょう。それはまだ分かりません。ただ、キャッチボールだけでも力があるのは分かる。これでブルペンに入って、どのぐらいのボールを投げるのか。僕もそれは楽しみです。球も今以上に伸びてくると思う。いい投手になることは間違いないでしょう。

 ――佐藤選手も同じ新人として佐々木朗に負けてはいられない

 佐藤 そうですね。僕の場合は大卒ですし、1年目から試合に出ないといけません。ただ、捕手というポジションは経験がものをいうので、すぐにチームの正捕手として活躍できるとは思っていません。だからこそ、外野や一塁を含めどんな形でもいいから一軍の試合に出て結果を残したい。最初からレギュラーで出場するのは難しいと思うので、代打など少ないチャンスを生かして打点とか安打数を増やしていきたいです。

 ――育成重視の佐々木朗とは違って、佐藤選手は即戦力としての期待も高い

 佐藤 それは…プレッシャーですね(笑い)。でも、期待されるのはうれしい。佐々木や(東洋大の)先輩方に負けないよう頑張りたいです。