金の卵に先輩ナインもサポート体制を敷く。ヤクルトのドラフト1位ルーキー・奥川恭伸投手(18=星稜)が13日に新人合同自主トレの第2クール3日目に参加した。アップ、ノック捕球などの他に守備練習などを熱心に行った。

 守備練習でもバント処理をとりわけ真剣な表情で練習した奥川は「重要なことだと自分は捉えていますし、ここ一番でアウトを取れるか取れないかの差は大きいと思う」とし「ああいう練習もしっかり取り組んでいきたい」と話した。

 そんな黄金ルーキーに先輩ナインも興味津々。選手の一人は「あいさつはされましたけど、奥川くんはまだ慣れていないのか、しっかり話したことはないですね」。先輩ナインによると、寮の浴場でこんなことがあったという。

 3人の選手が談笑しながら入浴していたところに、奥川を含む3人のルーキーが脱衣所の扉を開けてやってきた。ところが、先輩選手が入っているのが分かった瞬間、とっさに扉を閉めてしまった。浴場は6人の入浴が無理なほど狭くはないが…。思わず遠慮してしまったのだろう。

 先輩ナインの一人は「やっぱり気まずかったんですかね」と理解を示しつつも「風呂に入っている時ってみんなリラックスしてて、一番話しやすい時ですからね。きっかけの一つですし」と“裸の付き合い”ができなかったことに、残念そうだった。

 週末の3連休では連日300人超のファンを呼び、球団関係者が「これぐらい人気の選手って近年ではいない」と驚く人気ぶりを発揮している奥川。ファンだけでなく、先輩チームメートたちも“いつでもウエルカム”の姿勢でいる。