ロッテ・佐々木 恐ろしすぎる「伸びしろ」

2020年01月12日 16時30分

12分間走では苦しそうな表情の佐々木

「令和の怪物と言われていますけど、生で見てみると体の線は明らかに細い。本当にプロでやっていけるんでしょうか」

 これが佐々木朗希投手(18=大船渡)の自主トレ初日、ロッテ球団関係者の第一印象だった。身長190センチ、体重85キロという数字以上にきゃしゃに見えたばかりか、佐々木朗本人が「得意じゃない」という12分間走では、新人7人中3位に食い込んだとはいえ、練習後は明らかにバテ気味で本人も「疲れました」と弱音を漏らした。

 また、午後に非公開で行われたウエートトレーニングでも四苦八苦したようで「いつも以上につらかったという感じです」とポツリ。自主トレ初日でこんな姿を目の当たりにしたため、冒頭の関係者も思わず不安を口にしたのだろう。

 ただ、こうした不安に「むしろ潜在能力を感じる」と驚がくするのはチームのあるスカウト。現状の体つきや体力にもかかわらず、160キロ以上の直球を投げ込む力があるからだという。

「普通、あの線の細い体つきでは160キロの直球は投げられない。いや、150キロだって厳しいでしょう。それなのに、昨年4月の日本代表合宿では163キロをマークしましたし、直球はコンスタントに150キロを超えるのですから。やはり秘める能力は計り知れない。今後ウチでしっかり育成し、体力、技術をつけたら数年後は間違いなく球界を代表する投手に成長する。今日の練習を見て、改めてそんな大物感を感じ取りましたよ」

 現状の脆弱な体つきと体力のなさはむしろ佐々木朗にとってプロでの「伸びしろ」を意味する。

 新人合同自主トレ初日を終え、今後の抱負を「体力の強化だったり、体の強さを今以上に高めていきたい」と力強く語った佐々木朗。周囲の不安を期待に変えてしまうあたりは、やはり令和の怪物…。ただ者ではない。