ソフトバンク PLラインでバレ砲のマル秘トリセツ入手

2020年01月11日 16時30分

守備に難があるバレンティンの起用法はどうなる?

 PLラインで「バレ砲操縦」に抜かりなしだ。今季からソフトバンクに加入するウラディミール・バレンティン外野手(35)。ヤクルト時代の通算9年で288本塁打を誇る大砲は、チームにフィットすればまさに鬼に金棒だ。その一方で守備に不安があるのも事実。いかに弱点を把握し、用兵に生かすか――。

 森浩之ヘッドコーチ(54)の動きは早かった。加入が決まった昨年12月、バレ砲の長所と短所を知り尽くすある人物にコンタクトを取っていた。ヤクルト前ヘッドコーチ・宮本慎也氏(49)だ。森ヘッドと宮本氏はPL学園野球部の先輩後輩の間柄。同野球部OB会会長・桑田真澄氏からも慕われる人格者の森ヘッドからのSOSに宮本氏は快くうなずいた。

「誰しもシーズンを通して浮き沈みはある。精神的な部分がどれくらい守備に影響するかとか、その辺は聞かせてもらった」(森ヘッド)。性格的特徴やポリシーといった内面的特性を含めた短所から、懸案である守備の弱点などデータでは得づらい情報を入手。ベストな用兵に生かすつもりだ。

 ヤクルトでは主に左翼を守ってきたバレンティン。球界内では緩慢な守りを指摘する声もあり、鷹入りに際しデスパイネとの併用説も上がっているが、鷹首脳はバレ砲を左翼に固定したい意向が強い。純粋な守備力はデスパイネの方が上という見立てだが、DHを主戦としてきたキューバ砲の疲労蓄積によるパフォーマンス低下や故障リスクなどを考慮した上での総合的判断と見られる。

 なお、昨季左翼レギュラーを務めたグラシアルは、攻撃力を最大化するため右翼または三塁に回る構想。「左翼バレンティン」の出来はチームの浮沈を左右するだけに、弱点を最小化するチームの取り組みは不可欠だ。

 新外国人のムーアとともに1月中に入団会見に臨み、キャンプ初日から合流予定のバレンティン。大砲を迎え入れる準備は着々と進んでいる。