まだまだ収まらず…中日VS落合氏の“口争”

2020年01月10日 16時30分

落合博満氏

 元中日監督・落合博満氏(66)の“オレ流発言”の波紋が収まりそうにない。昨年12月上旬に出演したラジオ番組で落合氏の数々の大放談が引き金となったが、いまだに球団内で物議を醸しているのは、早ければ2021年シーズンからの設置を目指す中日の本拠地・ナゴヤドームの「ホームランテラス」に大反対したことだ。

 リーグ5位に沈んだ昨季、チーム打率2割6分3厘はリーグトップながら本塁打はわずか90本と12球団ワースト。リーグ優勝した巨人は12球団トップタイの183本だけに倍以上の開きがある。ホームランテラスは貧打解消に直結するが、落合氏は「打たれる方が多くなるじゃん。何で自分のところだけ考えるの? 中日で誰が打つの? よそは30本、40本打つメンバーがいるんだろ。彼らにもっと打たれるぞ」とバッサリ斬り捨てた。

 落合氏は監督を務めた2004年から8年間でリーグ優勝を4回達成しているが「なんで昔、中日があそこで勝ったかというとグラウンドが大きいから。本塁打になりづらいって投手は安心して投げてるの。ある程度気分的に優位に立って投げられるというこの利点をなんで潰しちゃうの!? 東京ドームに行けば『なんでこれが本塁打になるんだよ』という余分な心配をしなきゃいけないのに。今、ナゴヤドームを小さくする発想があるのなら、それだけの打線を組めるのかってこと。投手はもっと打たれるよ。ましてや、あの当時より悪いんだから」と反対意見を主張し続けた。

 一方、与田監督も加藤球団代表もホームランテラスには賛成意見で一致。それだけに球団関係者は「現場もフロントも一体となって計画を進めているのに落合さんからちゃちゃを入れられたくない。打者は振り回さなくても相手打線に打たれることを心配していたら何もできないよ。自分のところしか考えてないのは落合さんの方では」と不快感をあらわにする。

 別の関係者も「チームを強くするためだけでなくて、本塁打が増えるとゲームがスリリングになってファンも喜ぶし、野球だけでなく興行の面でもプラスの効果が期待できるのに。ホームランテラスに大反対するのは勝つことだけしか興味がなかった落合さんらしいけど、今の時代はそれではダメでしょ。落合さんは、あれだけの実績を残して本来なら名将のはずなのに、どこからも監督のオファーがかからないことは、そういうことだよ」とピシャリ。双方の“対立”は深刻化している。