ソフトバンク「長谷川劇場」に新展開! 球団一の練習量見た二軍若手にある成長が…

2020年01月10日 16時30分

打撃練習をする長谷川

 筑後の風物詩となった「長谷川劇場」が新展開を迎えている。ソフトバンク・長谷川勇也外野手(35)が9日、福岡・筑後市のファーム施設で自主トレ。軽快な動きで視察した森ヘッドコーチから3年ぶりのA組キャンプスタートを示唆された。

 この日も筑後に“長谷川協奏曲”が流れた。午前11時、主役が登場。体はすでに汗ばんでいた。5分足らずでトレーニングウエアに着替えて室内練習場に姿を現すと、すぐに打撃練習。実戦的メニューを終えると足早に次なる練習場へ移動。鷹随一の練習量を誇る男が、他者の目に入らない所でも練習に明け暮れているのは言うまでもない。

 そんなベテランは近年、筑後をオフの活動拠点にしている。昨年は一日1000スイング以上をノルマに掲げ猛練習。一昨年の契約更改で若手に放った「技術を伝えたいと思う選手がいない。何のためにプロに入ってきたのか。だから、若手に負けるわけがないし、負けちゃいけない」という叱咤も相まって若鷹に強烈な刺激を与え続けている。

 長谷川の存在が周囲を感化し、場の空気を締める。そんな空間に変わった筑後だが、今オフは受け手側にある変化が生まれている。「刺激を受けて練習することはいいこと。だけど“身の丈”以上に練習しすぎないようにしないといけない」とは、ある若手。別の選手が“その心”を解説する。「長谷川さんの練習量に張り合おうとするとパンクする恐れもある。鍛錬を積んできた長谷川さんだから耐えられる部分もある。あえて意識しすぎないようにしています」

 右足首に2度メスを入れながら長谷川は現在も球団のインボディー(体組成)測定では柳田らとともに日本人トップの数値を誇る。強靱な肉体ゆえにハードな練習をこなせるのも事実で、若鷹たちはキャンプ、シーズン本番を見越して“身の丈”にあった「量」をこなしている。

 長谷川が実践するのは自分で考え、能動的に練習すること。若鷹の間で達観した“新境地”が芽生え始めている。