ライバル心燃やすヤクルト・奥川 成長を促すロッテ・佐々木の存在

2020年01月10日 16時30分

自主トレに励む奥川

 ライバルの存在が成長の糧になる。ヤクルトのドラフト1位ルーキーの奥川恭伸投手(18=星稜)がロッテに入団した佐々木朗希(18=大船渡)への対抗意識を燃やしながら自主トレに励んでいる。

 9日は埼玉県戸田市で新人合同自主トレに参加し、1000メートル走では3回中3度とも6人の新人選手の中でぶっちぎってのトップ。3分12秒、3分13秒、3分13秒とハイペースも「ランニングは苦手」という。それでも「結構、体が動いている感じでした。タイムも向こう(石川)で測ったよりも今日は速かったです。できれば1位で走りたいです」と目を輝かせた。

 そんな奥川が「ライバルであり仲間でもある」と表現するのがロッテのドラ1・佐々木朗だ。所属するリーグはセとパで異なるが「(佐々木と)投げ合ってみたいですし、投げ合った時には勝ちたいです」という。また奥川は「少なからずそういう(ライバル的な)存在がいてくれることは自分の成長にもつながると思うので、あんまり意識し過ぎてもダメですけど、そういう存在というのを自分の中でしっかり作ることは大切なのかなと思います」とも明かした。

 周りを意識しすぎるとオーバーワークなどで体調を崩すケースもある。新人の場合はなおさらだが、同期の宿敵を常に視野に入れる奥川の考えにはヤクルトの先輩・石川雅規投手(39)も完全同意する。

「自分が入団した時は(周りの)全員がライバルという感じだった」と振り返り「新人王を争った1つ上の吉見(祐治=横浜)さんとかは他チームですけど意識はしてました」。ライバル心を成長につなげた石川は入団1年目の2002年に12勝を挙げ、新人王を受賞。「近くの目標というか『この人には勝ちたい』とか、そういう気持ちは重要かなと思います」と19年目のベテランは力説した。

 佐々木朗とは今でも連絡を取っているという奥川は「先に(初勝利を)とかは思わないです」と謙遜しつつも「いずれ沢村賞を取りたいです」。佐々木朗も目標としている同賞は12球団から基本的に1年に1人だけとあって、近い将来“沢村賞ライバル対決”が展開されるか。