ロッテ・佐々木に求められるスルー能力 待ち受ける“外野からのストレス”

2020年01月10日 16時30分

種市(左)にあいさつをする佐々木朗

 ロッテのドラフト1位ルーキー・佐々木朗希投手(18=大船渡)に“馬耳東風のススメ”だ。いよいよプロでの生活がスタートし、日に日に注目度の高まる佐々木朗だが、球団はまずは本人の考えを尊重し、じっくりと体づくりから着手する方針。その一方で、佐々木朗本人にも自らが助言を取捨選択できる判断力を磨いてほしいとの声が上がっている。

 球団関係者は「一番心配なのは、これから始まる新人合同自主トレやキャンプで、球界の大御所が訪ねてきて佐々木朗にあれこれと指導すること。これまで公立の大船渡で独自の練習でフォームを作ってきた佐々木朗にとって、初めて聞くプロの指導は新鮮に映るでしょう。でも、それで合理的に小さくまとまってしまってはせっかくの佐々木朗の良さが消えてしまう。それでなくともバランスを崩したりフォームを見失ってしまう選手がゴマンといるのに」と外野の指導を危惧。その上で黄金ルーキーがお手本とすべき存在として、昨季チーム最多に並ぶ8勝を挙げた同じ東北出身の右腕・種市篤暉投手(21)の名前を挙げる。

「種市はいい意味で教わったことの取捨選択ができる子。今オフ若手5人が派遣されたアメリカのトレーニング施設『ドライブライン』では、他球団の若手が故障したという情報を聞きつけあえて練習量をセーブしたとか。一方で必要とあらば他球団の選手にも教えを乞う積極性もある。あの姿勢こそ佐々木朗が見習うべき」(同関係者)というのだ。

 佐々木朗自ら「話を聞きたい先輩」として名前を挙げていた種市とは、プロ初日の自主練習を行った9日に浦和球場で対面。あこがれの先輩がブルペンに入るや否や、一目散に駆け寄って、ネット裏からその一挙手一投足に食い入るように熱視線を送っていた。これには種市も「何かを感じましたね(笑い)。(佐々木朗は)静かな顔だな、自分っぽいなと思いました」と照れ笑いを浮かべつつ「軽く投げる予定でしたが、ちょっと強めに投げました。あまり弱いとバカにされるかなと思ったので」と先輩としてのプライドをのぞかせる。

 注目ルーキーがキャンプで大御所から直接指導を受けるのはもはや球界の風物詩。佐々木朗も過去の大物新人よろしく、有益な教えだけを吸収できるか。