西武の新人合同自主トレが9日、メットライフドームに隣接する新室内練習場「ライオンズトレーニングセンター」で始まった。

 育成1人を含めた新入団9選手がみっちり3時間、ランニング、体幹トレーニング中心のメニューに汗を流した。多くの選手が「(40メートル×6セットの)ランニングメニューが一番きつかったです」と音を上げる中、「今日はまだキツくなかったんですけど、次からはもっとキツくなってくると思う」と平然と語っていたのが、即戦力と期待されるドラフト1位右腕・宮川哲投手(24=東芝)だった。

 平井、小川、平良、増田のブルペン方程式強化が期待される154キロ右腕は「(新人)ピッチャーは6人いるので、その中で(指名順が)1番なのでしっかり負けずにやっていきたい。(全体練習後は)ちょっと投げ足りなかったので捕手に捕ってもらおうと思って」と5位の柘植世那捕手(22=ホンダ鈴鹿)を指名しての“追加ブルペン”の意図を説明した。

 練習中には渡辺GMはじめ西口、豊田両投手コーチも熱視線を送っていたが、宮川は「あんまり気付かなかったです」と周囲を気にすることなく我が道を行っていた。すでに辻監督は一軍に相当するA班キャンプスタートを決めているが「まだどうなるか分からない。しっかり食い込んでいけるようにやっていきたい」としっかり足元を見つめた。