巨人・村田コーチ 阿部二軍監督と攻撃スクラム

2020年01月09日 16時30分

育成方針を明かした村田修コーチ

 巨人の育成組織が生まれ変わろうとしている。阿部慎之助二軍監督(40)を中心に改革が断行される見込みだが、参謀役となる村田修一二軍野手総合コーチ(39)の存在も見逃せない。昨季はファーム打撃兼内野守備コーチとして多くの若手を一軍に送り込み、5年ぶりのリーグ優勝を後押し。新体制で若手をどう引き上げるつもりなのか。阿部二軍監督に対し、村田修コーチから飛び出した“唯一のお願い”とは――。

 ファームが変革期を迎えている。昨季限りで現役を引退した阿部二軍監督は、二軍を純粋な育成の場とするべく大ナタを振るうつもり。3月中旬に開幕するイースタン・リーグでは駆け出しの若手に実戦経験をより多く積ませるべく、二軍でくすぶるベテランや力量が知れた「一軍半」の選手の出場機会は最小限にとどめ、基本的には三軍戦に出場させる方針まで示している。

 そんな断固たる姿勢で改革案を打ち出す阿部二軍監督をサポートするのが村田修コーチだ。昨季はほぼ丸1年、若手の底上げや一軍への戦力供給に尽力。ただ、トップが変われば方針も大きく変わる。同コーチは「阿部さんも熱い方なので、いろいろなプラン、方向性があると思うので話し合いながらやっていきたい」と協調姿勢を見せたが、不変としたい方針が一つだけある。それは「攻撃的な選手の育成」だという。

「攻撃的な姿勢は、打撃で言えば積極的にバットを振ること。直球を待っていて直球を見逃すようでは選手として成立しないですから。ボール球を見極めたりというのは、バットを振れるようになった次の段階の話なので。まずは来た球に対してHランプをつけにいく。ワンバウンドの変化球を振っても何も言わないし、言ってこなかったですから。見逃し三振は怒りました。そういう攻撃的な姿勢は常に示してほしいと思いますね」

 守備に関しても同様で「バウンドが合わないからと後ろに下がるくらいだったら、前に出て止めろと。エラーしたっていい。積極的に前へ」と強調した。

 投手陣も例外ではない。「困ったら、思い切ってど真ん中に投げていいと思いますよ。満塁ホームランを打たれてもいいじゃないですか。(狙って)ど真ん中に投げるという行為ができるのであればね。その次は、ど真ん中じゃなくてアウトコースに投げられるようになっていくと思うから」

 攻守のすべてに共通するのは「攻撃的」というワードだ。阿部二軍監督となった今季も「その姿勢はファーム単位でやっていきたい」と村田修コーチ。現役時代はともにクリーンアップで打線をけん引した2人が、今度は指導者として強力なスクラムを組んで若手を叩き上げる。