巨人“全軍同時始動”の宮崎キャンプにデメリットも

2020年01月04日 16時40分

どうなる巨人の春季キャンプ

 リーグ2連覇、日本一奪還を狙う巨人は原監督の方針により2月1日からの春季キャンプで4年ぶりに一、二、三軍が宮崎で同時始動することが決まった。選手、監督・コーチ、打撃投手やブルペン捕手など裏方を合わせれば200人を超える大所帯となる。

 正式なメンバーの振り分けは1月のコーチ会議後となるが、昨年は一軍34選手、二軍31選手が宮崎スタート。三軍24選手が沖縄で始動した。

 全軍でのキャンプについて井上三軍監督は「二軍と三軍は同じメニューで一緒に動く。同じ敷地内なので一軍首脳陣が三軍の選手を見る機会も増えるし一軍との入れ替えもしやすくなる。一人でも多く中旬からの一軍沖縄・那覇キャンプ行きの切符を手にしてほしい」と育成選手が主な三軍選手にハッパをかける。

 ただ全軍同時スタートにはデメリットもある。まずは練習場所の不足だ。「何とか考えないと」と阿部二軍監督も頭を抱える。ウエート場は拡張で対応するが雨天時は室内練習場を一軍とシェアしなければならない。「練習場所が限られてくるので若手野手が十分な練習時間を取れない。夜間練習などで練習時間を確保したい」(井上三軍監督)と時間をずらし対応していくという。

 さらに頭を悩ませるのが部屋問題。三軍は選手と首脳陣で30人を超えるがキャンプ地近くの宿の部屋数は限られる。球団スタッフは「監督・コーチ、選手、打撃投手、ブルペン捕手のユニホーム組は一軍宿舎と二軍宿舎に分宿。例年、選手と同宿だったスカウト、球団職員など背広組は近くの別の宿になる」と説明した。

 これにより「二、三軍宿舎ではほとんどの選手が相部屋になる。一軍が沖縄に移動するまで辛抱してもらう」(前出の関係者)

 もっとも球界には「一軍と二軍で差をつけた方が選手が伸びる」との考え方もある。楽天時代に故星野仙一監督があえてイースタン・リーグ遠征での二軍宿舎のグレードを下げたのは有名な話だ。一軍切符を手にしての相部屋脱出をモチベーションにしてヤングGが一人でもはい上がれば全軍同時始動のキャンプの意義は大きいと言えそうだ。