「佐々木フィーバー」止まらず 令和の怪物が貝になっていた

2020年01月04日 16時30分

都内のスーパーで売られている生がきに貼られた「令和の怪物」のシール

 令和の“貝”物、現る! ロッテのドラフト1位ルーキー・佐々木朗希投手(18=大船渡)の入寮が間近に迫り、いよいよ始まるプロでのスタートに注目が集まっている。新人合同自主トレやその後に控えるキャンプでは“朗希フィーバー”必至。そんな中、佐々木の地元である岩手・大船渡では、その人気にあやかろうと、驚きの動きが広がっている。

 佐々木朗は昨年4月に行われた、U18高校日本代表の国際大会対策研修合宿で高校生歴代最速の163キロを計測。くしくも新元号の発表直後だったこともあり「令和の怪物」の異名が一気に世間に浸透した。

 ここにきて大船渡ではその人気で地元の名産をアピールしようという流れが広がっている。そのひとつが大船渡産の殻付き生がきに貼られた「令和の怪物」のシールだ。

 大船渡漁協組合の担当者は「漁協として発行しているものではないのですが、噂は耳にしていました。ウチの漁協から仕入れている、どこかの業者が製作したものでしょう。ウチで定めている規格は『特大』が殻長14センチ以上、『大』が11・5センチ以上、『中』が10センチ以上で、規格内でどういう売り方をするかは自由です。安全管理は生食用であれば48時間の滅菌処理、出荷日から4日以内の消費という条件を満たせば大丈夫です」と説明している。

「令和の怪物」という名称を使うことに商標法上の問題はないのか。商標法の審査基準によれば「元号プラス、識別力のない名称」の造語は商標登録できないことになっており、特許庁の検索プラットフォームでも「令和の怪物」は商標登録されていない。したがって商品を見た人は十中八九、佐々木朗のことを連想するものの、商標登録されていない以上、誰でも問題なく自由に使用できるというわけだ。

 大船渡市役所水産課の担当者は「この手のシールは一般的にポップと同じ扱いで、大船渡産であることさえ間違いなければ、景品表示法でも問題ないでしょう。街を挙げて朗希くんを応援していこうということでしょう」と話す。もっとも大船渡産でなくても「佐々木朗のことを連想させようとしているわけではない」と言い張れば…。今後、佐々木朗だけでなく、他のジャンルで「令和の怪物」と呼ばれる人や動物などが出てくる可能性もあるだけに、問題はないのだろう。

 もちろん球団サイドの動きも早い。5日には「令和の怪物幕張上陸」グッズが、JR海浜幕張駅横のプレナ幕張2階特設会場で販売される予定で、球団のオンラインストアでも2日から販売されている。これからも「令和の怪物」にあやかった、様々な商品が地元、球団、それ以外を問わず、世に出てくることになりそうだ。

 これまで佐々木朗は「たくさんの支えがあって成長できた。自分が活躍する姿を届けて、少しでも元気を届けたい」と、自らを育ててくれた地元への恩返しの思いを口にしてきた。今後の予定としては、8日に入寮し、10日からは新人合同自主トレがスタートする。163キロを投げ込むその右腕には、地元の名産の未来もかかっている。