【侍ジャパン】広島・会沢 プロ入り前から目指していた侍ジャパン入り「リスク負ってでも出たい」 

2020年01月03日 17時49分

今年の目標を色紙に「日本一」としたためた会沢

 今年は3つ取る! 侍ジャパンの“扇の要”広島・会沢翼捕手(31)が本紙に新年初登場。初優勝を飾った国際大会「プレミア12」の激闘を振り返りながら、いよいよ近づいてきた東京五輪への意気込みを大いに語った。歯に衣着せぬ鯉のカリスマリーダーはあの投手との“和解”の裏側や、波紋を呼んだ代表辞退者問題、カープ選手会長交代についてもズバッと解答。“アツ”の熱い正月インタビューをお届けする。

 ――明けましておめでとうございます。今年は忙しくなりそうですね

 会沢:やっぱり、まずはチームの優勝、日本一ですよ。去年は本当に悔しかったですからね。シーズンとしては今までで一番悔しかったな。4位、Bクラスで終わったんですから。最後は1勝差でしたからね。

 ――監督も代わり心機一転のシーズンになる

 会沢:でも、これまでやってきた野球は今年も変えちゃいけないんだろうな、と。1点でも多く、1点でも少なく。それで勝ってきましたから。そして最後まで諦めない。それがカープの野球ですから。

 ――後任の選手会長には田中広輔を指名した

 会沢:今年は広輔がやってくれなきゃ、ウチは優勝できないと本気で思っていますから。僕は広輔ならできると思っているし「やれ!」っていうことですよ。「やれるか?」じゃなくて「やれ!」ですね。

 ――ペナントレースに気持ちを向けつつ、個人としては五輪もにらみながらの一年になる

 会沢:難しいですが、頭の片隅には(五輪を)置いておきたい。ここまできたら正直、五輪には出たいですから。

 ――昨秋の「プレミア12」では重圧の中で優勝を果たした

 会沢:しんどかったですねえ。あの1か月は本当に濃かった。宮崎合宿から始まって、最初は捕手が1人しかいないっていう…。でも振り返れば僕にとって本当にいい1か月になりました。

 ――メンバーに選ばれた当初は自分の役割をどうイメージしていた

 会沢:サポート役に徹するつもりでした。(試合)途中からだろうが、代打だろうが、やれと言われたところを全うしようと。

 ――ふたを開ければ1次ラウンド最大の難関だった台湾戦、決勝の韓国戦でも先発マスク

 会沢:試合に使われるということはうれしいですよ。韓国戦は決勝より、岸さん(楽天)が投げた前日の試合が難しかったな。岸さんには申し訳なかったですけど、あの人は「俺に気にせず配球してくれ。首は振らないから」と。そう言える岸さんの男気にほれましたね。

 ――決勝では2012年に顔面死球を受けて鼻骨骨折、18年にも2打席連続死球を受けた“因縁”がある巨人の山口俊と初バッテリー

 会沢:結果は残念でしたが(1回3失点で降板)、それは仕方ない。(韓国打線は)やっぱり、いい振りしてますよ。投手の質も良かったですし、韓国はレベルが高いなと思いましたね。

 ――試合後はその山口俊と笑顔で肩を組む姿が“和解”と話題に

 会沢:フフフッ。実は合宿中に俊さんのほうから「メシ食べに行こうか」と誘っていただいて、こっちも「行きましょう!」と。2人でご飯を食べているうちに打ち解けて「よし、もう一軒行こうか」と。まだ終わらなくて「じゃあ、もう一軒!」って…。“飲みニケーション”ですね。まあ、男同士の仲なんてそんなもんでしょう?

 ――山口俊は大会後に「一番の収穫は会沢と仲直りできたこと」だと

 会沢:ハッハッハ! 僕は一応、後輩なんでそこまでは言えないな。

 ――稲葉監督との信頼関係も深まった

 会沢:監督から声かけてくれたので感謝しています。ここまで選手を思いやってくれる人はなかなかいないだろうな、と。台湾移動のときもそう。飛行機のファーストクラスを断る監督なんています?

 ――その件は本紙も“エコノミー侍”と名付けて報じました…

 会沢:それはひどいなあ、東スポ(九スポ)らしいけど。でも、そういう気持ちって選手に伝わりますよね。当然、男にしたいという気持ちは出てきます。

 ――一方で大会前には水面下で代表辞退者が続出したことも問題に

 会沢:僕はケガや体調によって出られないのは仕方ないと思っています。野球選手は個人事業主だと思っていますから。ただ、僕の場合はプロ入り前からジャパンに入りたいと思っていました。それが心の中にあるから、少々どこか痛くても、リスクを負っても、僕は出たいと思う。もともとジャパンが“格好いい”と思っていた人間だから。でも考え方は人それぞれで“格好悪い”と思う人もいる。出たくないという人もいるのは分かります。

 ――プレミア12の活躍を見て考えを改めた選手もいたかもしれません

 会沢:絶対、そういう選手はいたでしょう。いや、いてほしいな。あのシャンパンファイトをしている僕らの姿を見て、辞退者だけじゃなく、若い子たちが一人でも「出たい」という気持ちを持ってくれたらいいな。

 ――大会後の稲葉監督の「パレードをやってもらえなかった」という発言も注目されました

 会沢:正直、僕もなんで(ラグビー日本代表だけ)パレードしているのかなって思いましたもん。「こっちは世界一になってんだけどなあ」って…。でも、それが現実なのかな。まあ次はやってやりましょうよ、東京五輪で!

 ――では、最後に改めて今年の抱負を

 会沢:何度も言いますが、一番はカープの優勝です。でも、優勝の前に金メダル。ちょっと欲張りになっちゃうけど、金メダル、リーグ優勝、日本一。3つ欲しいな。ビールかけにシャンパンファイト、ついでにワインもかけちゃいましょう!