オリックスに球界初の女性スカウトが誕生する。球団は26日、来年1月1日付でソフトボールの北京五輪金メダリスト、乾絵美さん(36)をアマチュアスカウトに起用することを発表した。乾さんは日本代表の捕手として上野由岐子とバッテリーを組み、アテネ五輪で銅メダル、北京五輪で金メダルの獲得に貢献。引退後は2010年にオリックスに入団し、球団事業運営部コミュニティグループに在籍して少年野球に携わっていた。

 乾さんの抜てきについて森川球団本部長は「世界の頂点を極め、スポーツの厳しさをわかっている人。アマチュアの指導を続け、面識も人脈もある。異色かもしれないが、若い選手を発掘し、才能の見分け方に期待しています」と話し、性格面も「この世界は男社会ではあるけど、社交的でアクティブ。朗らかだし、信頼できる女性です。金メダルを取って上野さんを肩車していたのを覚えてますよ」と太鼓判を押した。